悩みのヒント 悪口・カゲ口に悩む


 人の悪口やカゲ口で苦しんだ経験のある人は多いと思います。
 人の悪口やカゲ口に対して、どうしたらいいかを考えてみようと思います。

1.人の悪口を言う人
 「自分への直接の悪口」と「自分へのカゲ口」については次回と次々回に書きますが、まず「人の悪口を言う人はいる」というのは事実・現実です。それを嘆いたり許せないと思ったり、現実に逆らってもイヤな気もちになるだけです。
 「こんな人もいる」と考えることが第一歩だと思います。

 そういう人を変えることは、まずできません。また、自分に謝ってくれる人もめったにいないでしょう。その人が悪口をやめない限り、自分に謝罪しない限り問題は解決しないと考えていたら、いつまでたっても悩み続けることになってしまうでしょう。
 悔しい気もちや悲しい気もちはわかりますが、人が変わるのを期待するのはやめたほうがいいと思います。

 人の悪口を言うのがクセや習慣になっている人もいます。本人は正しい人物評価をしているつもりなのかもしれませんが。カゲ口やウワサ話をコミュニケーションの手段だと思っている人もいます。それでストレスを発散していると考える人もいます。(それが人を傷つけることなどお構いなしに)
 そういう人はまず変わりません。「こういう人」とわかった上でつきあったほうがいいでしょう。

 人の悪口は、それを言っている「相手の問題」です。その裏には嫉妬心や欲求不満があるのかもしれません。人の悪口を言うことで質の悪い優越感や安心感を得ているのかもしれません。
 いずれにしても、相手に問題があるのですから、そのことで自分が苦しまないほうがいいでしょう。「こんな人のためにイヤな気もちになるのは損だ」と考えられたら、と思います。

 「人の悪口を聞くのはイヤ/聞きたくない」と思ってしまう人もいます。自分の大切な人の悪口を聞くのは耐えられないということもあるでしょう。
 でも、「人の口には戸は立てられない」と言われます。
 「こんな人もいる。でもこれは相手の問題。こんな人のためにイヤな気もちになるのは損だ」と考え、自分の心の平静を大切にできたら、と思います。

2.直接の悪口
 自分に対する悪口を直接言われた場合には、そのショックは大きく、すぐに平静に戻れないことも多いかもしれません。
 人に直接悪口を言う人は、それがクセになっているか、何か問題を抱えているか、自分に対して悪意をもっているかではないでしょうか。

 人の悪口を平気で当人に言う人もいます。それで相手が傷つくことなんか想像できない無神経な人かもしれません。軽い冗談やちょっとからかっているつもりなのかもしれません。言い方やタイミングが悪い、いわゆる「口が悪い人」なのかもしれません。実際にそういう人はたくさんいます。
 この人は「こういう人」とわかった上で、話を聞いたほうがいいでしょう。

 気分が悪い時や悩みを抱えている時などに、つい人につらく当たってしまうことがあります。ふだんは悪い人ではないのに、何か問題を抱えている時に限って、誰かに当たり散らす人に対しては、「この人にはこういう時がある」とわかった上で、そういう時の対応を考えられたら、と思います。「八つ当たり」を真に受けないほうがいいでしょう。

 相手が自分に対して悪意をもって悪口を言っている場合もあります。何かの恨みかもしれませんし、嫉妬心があるのかもしれません。
 『道は開ける』(D・カーネギー/創元社)には、批判を気にしない方法として、「不当な非難は、しばしば擬装された賛辞であることを忘れてはならない。死んだ犬を蹴飛ばすものはいないことを思い出そう」と書いてあります。
 悪口を言うのは相手が気になるからで、どうでもいい人には悪口は言わないということでしょう。
 いずれにしても、悪意がある悪口に対して自分が苦しんでしまったら、相手の思うツボです。「まともに相手をしない」のがいちばんではないでしょうか。

 悪口を言うのは「相手の問題」です。相手が悪いのですから、それで自分が傷つかないほうがいいのです。
 口が悪い人は「こういう人だから」と考え、気分屋の人は「こういう時もある」と考え、悪意がある人は「相手にしないように」と考え、少しでも落ちついて対応できたら、と思います。聞くべきことは(好好と)聞き、その他の余計なことは(ハオハオと)軽く受け流すことができたら、と思います。
 頭にくる一言への対処法も参考になると思います。

 もっとも、悪口は直接言われるほうが、カゲで言われるよりも、まだましかもしれません。

3.カゲ口
 自分のいない所で、自分の悪口を言われていると考えると耐えられない気もちになるのはわかります。それが、ウソや作り話だとしたら、いっそう耐えられないことでしょう。

 カゲ口の場合に、まず問題になるのは、その真偽です。
 自分が直接聞いたわけではないのですから、間違って伝わったり、大げさに伝わったり、誰かの勘違いの場合もあります。
 さらに、自分の間違った推測が加わってしまうこともあります。相手が自分のことをこう思っている(のではないか)と勝手に決めつけてしまったりもします。
 まず、真偽をただす必要があるのかどうかが問題です。
 間違った情報や考えに自分が苦しむのはバカらしいのではないでしょうか。

 次に問題なのは、釈明をするかどうかだと思います。
 自分の悪口を聞いた人、それをまた伝え聞いた人に対して、自分は悪くないことを説明してわかってもらえればいいのでしょうが・・・。
 釈明は役に立つのでしょうか。必死になって言い訳することが逆効果になってしまうこともあります。また、「言った」「言わない」など、証明できないこともあります。

 カゲ口の真偽を確かめて、ちゃんと釈明するというのも一つの方法です。
 ただし、それがうまくできるか、本当に効果があるかはわかりません。それをすることで、さらにウワサを広めてしまったり問題が大きくなったり、逆効果になってしまうことも考えられます。

 もう一つの方法は、「カゲ口なんかは黙殺すればいい」という考え方です。問題化しなければ悩む必要はありません。真偽を確かめることも、釈明の必要もありません。
 「言いたい人には言わせておけ」「真実は自分(と誰か、または天)が知っている」などと考えられたら、と思います。
 ウワサなどは時がたてば、消滅するものです。

 カゲ口に対するいちばんの問題は、自分の感情のコントロールでしょう。それがうまくできれば、大した問題にはならないはずです。(実際、カゲ口が自分の耳に入ってさえいなければ、問題にはならないのですから)。
 そのためには、「黙殺すればいい」と方針を決め、そういう話が耳に入っても、「そういう人もいる」「カゲ口を言う人はかわいそうな人」「そんな人のためにイヤな気もちになるのは損だ」などと考えられたら、と思います。
 そして、カゲ口のことやそれを言っている人のことは考えないようにし(つい考えてしまったら、そこでストップし)、自分にとっていいことに時間を使うようにできたら、と思います。

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