悩みのヒント イヤな上司がいる


 「イヤな上司がいる」と思っている人は、けっこう多いのではないでしょうか。
 そういう上司をいなくすることも、いい人に変えることもまずできないでしょう。
 イヤな上司と日々接しなくてはいけない場合に、どうしたらいいかを考えてみることにします。

1.こんな上司もいる
 イヤな人がいる場合のまず第一の心の対策は、「こんな人もいる」「こんな人のためにイヤな気分になるのは損だ」と、自分に言い聞かせることです。そうすれば、イヤな気もちが少しは軽くなります。
 たとえば、

 口が悪い人はいるものです。仕事の進み具合やミスにきびしく、その言い方がきつい上司がいます。感情的に怒ったり、イヤミな言い方をしたり、人のあら捜しばかりをしているような人もいます。暴言と思えるようなことを言ったり、セクハラ発言をしたり、差別的なことを言う人も、残念なことに世の中にはけっこういるのです。
 口が悪いのはその人の習性なのです。「この人はこういう人」と理解した上で、「こんな人もいる」「こんな人のために自分がイヤな気もちになるのは損だ」と考えたほうがいいのです。

 性格的に問題があるような人もいます。気分屋だったり、気まぐれだったり、わがままだったり、自分勝手な上司がいます。上の人への態度と下の人への態度が違う人も、不公平だったり依怙贔屓(えこひいき)をする人も実際にいるのです。中には、人事に私情を持ちこんで、気にいらない人や逆らう人を仕事から外したり違う職場に飛ばしたりするような人もいます。
 残念ながらそんな上司はたくさんいるのです。そんな人でも年功ということで役職が上がっていくのが日本企業なのです。そういう人が自分の上司になってまうことはあるのです。
 だから、たとえ上司でも「こんな人」でいいのです。「こんな人もいる」「こんな人のためにイヤな気もちになるのは損だ」と考えていいのです。

 能力がない上司もいます。仕事ができない人も、管理能力がない人もいます。そのくせ、手柄を独り占めにしたり、部下に責任を転嫁する最低の上司もいます。
 そんな上司は「許せない」と思っても、そういう上司の存在を会社が実質的に許しているのだからしかたがありません。

 自分と意見や考え方や方針が合わない上司、自分への仕事の与え方に問題があると思う上司、自分に対して対応が冷たい上司もいるでしょう。
 人の悪口やカゲ口を言う人、うわさ話やワイ談(Hな話)が好きな人もいます。そういう話を職場(や酒席)でのコミュケーション手段だと思っている人はけっこういます。
 中には、暴力をふるう人やセクハラ行為をする人もいます。(これらは犯罪行為なので、然るべき対応を考える必要もあるかもしれません)

 とにかく、イヤな上司はいるものです。(そうではない上司をもった人は幸せなのかもしれません)
 イヤな上司がいなくなってくれたら、イヤな上司がいい人に変わってくれたらと願う気もちはわかりますが、それを望むのはムリがあります。それを心の中で望んでいるうちは、そうならない現実に苦しむだけになってしまいます。
 まずは、「こんな人もいる」「こんな人のためにイヤな気もちになるのは損だ」と自分に言い聞かせ、それなりにつきあっていくことを考えたほうがいいでしょう。

2.それなりに対応する
 イヤな上司とそれなりにつきあっていくためにはどうしたらいいのでしょうか?
 まずは、ふつうのことをちゃんとやったほうがいいでしょう。
 あいさつや謝罪やお礼などの人づきあいにおける基本的なことです。イヤな相手ほど、そういうことを丁寧にしておいたほうがいいと思います。
 また、仕事を一所懸命にやることも大切です。イヤな上司だからと言って、仕事に支障がでてしまっては、社内での自分の評価が下がってしまいます。

 次に、イヤな上司と接する時には、淡々と対応したほうがいいと思います。そのためには、「この人はこういう人」とわかった上で、相手の悪い所はできるだけ軽く受け流し、あまりイヤな気もちにならないように心がけることです。
 たとえば、口の悪い上司の場合には、言い方や相手の態度には「またか(ハオハオ)」などと考え、相手の言葉の中から必要な情報だけを受け取り、「そうですね」「わかりました」「すみませんでした」などとふつうに対応できたら、と思います。

 そして、イヤな上司と接していない時には、その人のことは考えないようにすることが大切なのです。特に、上司からイヤなことを言われた時などには、その後の対処が大事です。上司の悪い所を考えれば考えるほど、イヤな気もちになるし、心の中で問題を大きくしてしまうのです。「上司のここが悪い」「許せない」などと余計なことは考えないほうがいいのです。
 ふと、考えてしまっても、「こんな人のためにイヤな気もちになるのは損だ」と考えられたら、と思います。
 職場を離れたら、そんな上司のことはいっさい考えないで、自分の生活を愉しむようにすることです。

 イヤな上司はいるものです。それなりの対応ができ、少しでも気分よく生活することができたら、と思います。
 「嫌いな人がいる」も参考になると思います。

3.力をつけ、時を待つ
 イヤな上司のために「今の職場をやめたい」と思ってしまうこともあるでしょうが、よく考えたほうがいいと思います。自分なりの仕事をするメリット/価値/意味/理由などがあるはずです。それらを一人の上司のために棒に振ってしまっていいのかどうか?

 イヤな上司の下で仕事を続けていくためには、ある程度の我慢も必要です。
 そのためには、相手のイヤ部分はできるだけ受け流すことができたら、と思います。
 相手から逃げるのではなく、ちゃんと受けてから、必要な部分に対応し、不要な部分は流す(気にしない)ことが肝心です。
 こちらが我慢すると「つけあがる」という人がいますが、それはちゃんと受けて必要な部分の対応(同意する/反対する/ことわる/謝罪するなど)をしていないのかもしれません。
 いずれにしても「つけあがる」相手はさらに人間としてのレベルを下げ、それを受け流せる自分はレベルアップできると考えてはどうでしょうか。
 「自分を育てる」という意識もあったほうがいいと思います。「くるならこい」ぐらいの気もちをもてれば、と思います。

 イヤな上司にひとりで対するのは大変かもしれません。できれば、味方を作ることができたらと思います。状況を理解してくれる人や、その上司から同じような被害を受けている人と何か協力ができるかもしれません。そういう人が存在するだけでも心強いのではないでしょうか。
 また、その上司のすることがあまりにも無謀だったり、会社の不利益と思われる場合には、「その上司の上司に訴える」という非常手段も考えられます。
 最後の手段として「職場を辞める」ことも一つの選択肢として残しておいたほうがいいでしょう。

 自分が(仕事の上でも人間的にも)力をつけることで、イヤな上司も苦にせずに対応できるようになれたら、と思います。
 また、そのうちに人事異動などで上司が替わることも考えられます。
 「力をつけ、時を待つ」という考えでもいいのではないでしょうか。

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