悩みのヒント 新しい職場の不安・とまどい・つらさ


 就職・転職・人事異動などで、新しい職場を経験する時があります。新しい職場に対する不安もあるでしょうし、いろいろととまどうことも多いと思います。
 また、慣れない環境や仕事や人間関係でつらいこともあるかもしれません。
 「新しい職場」であまり苦しまないようにするための考え方や方法を考えることにします。

1.不安ととまどい
 新しいこと・未知の経験をする前に不安になるのは、誰でも同じです。
 不安が強くなってしまうのは、自分が先の悪いことをあれこれと想像してしまうからだと思います。
 不安を感じたら、わからないことや余計なことを考えずに、「なるようになる」と考えることができれば、心が少しは落ちつくと思います。

 実際に「なるようになる」のです。
 自分が過去に不安を感じた時も結局なるようになったのではないでしょうか。
 先輩たちにも不安だった新入りの時があったはずですが、今は平気でやっているのです。自分にもそういう時がいずれやってくるのです。
 「なるようになる」と自分に言い聞かせて、不安を軽くできれば、と思います。

 はじめはわからないことがあっても当たり前です。多少とまどうことがあってもしかたがないでしょう。
 仕事内容、作業環境、職場での生活など、わからないことはまわりの人に聞けばいいのです。新入りの時にはそれが許されるのです。
 自分ひとりであまり考えずに、人に聞いてしまったほうが早いのです。
 丁寧な聞き方をすれば、まわりの人も喜んで教えてくれるでしょう。それが人間関係をつくるきっかけにもなるのだと思います。教えてもらった時には、気もちよく「ありがとうございます」と言いましょう。

 新しい職場では、不安なことやとまどうことがあるのは「当たり前」「大丈夫、大丈夫」「わからないことは聞けばいい」「なるようになる」など、自分の心を支えられるような考え方を心がけ、あれこれ考えすぎないようにすることが、新しい職場であまり苦しまないようにするポイントだと思います。

2.仕事のつらさ
 新しい仕事をし始めた時には、いろいろ大変だと思います。
 精神的にも肉体的にも、きつかったり疲れたりすると思います。

 まず、仕事を覚えるのが大変かもしれません。
 わからないことは(メモをとりながら)人に聞き、自分がわかるような手順書(簡単な箇条書きでいい)を作成すればいいと思います。
 ちゃんと覚えるまでは、手順書を見ながらやればいいのです。1枚の紙切れや手帳の1ページでも、それがけっこう心強かったりします。

 最初はうまくできなかったり、時間がかかったりするのもしかたがありません。
 うまくやる工夫や効率をよくする工夫を重ねていけばいいのだと思います。そのためには、「この次はこうしてみよう」「これからはこうしよう」というような、前向きな反省をすることが大切だと思います。
 また、よくできる先輩や同僚を観察してまねしたり、そういう人にアドバイスをもらったりするのもいいでしょう。

 はじめのうちはミスや失敗も多いと思いますが、自分を責めたり落ち込んだりしないように心がけることが大事です。
 ミスが多いという人は、チェックリストを作成することをおすすめします。注意点やチェック項目を箇条書きにし、やり始めに再確認したり、やり終わってから自分でチェックする際に参照するようにすればいいでしょう。
 1回ミスをしたら、チェックリストに1行追加(もしくは、1行改善)すればいいのです。それが済んだら、ミスや失敗はもう気にしなくていいのです。

 「大変なのは3日め/3週間め/3ヶ月め」などと言われることもありますが、精神的・肉体的な疲れがたまって、つらい時期が何度かあると思います。
 でも、慣れてくればだんだんラクになるし、それなりにできるようになるものです。それを信じて、なんとかつらい時期を乗り越えましょう。

3.人間関係のつらさ
 新しい職場では、まわりがまだよく知らない人ばかりで不安になったり、気を遣って疲れてしまうこともあると思います。
 でも、いずれは慣れるはずです。いっしょに仕事をし、毎日近くにいれば、自然にラクにつきあえるようになるものです。

 「まず自分から」ということが大切ではないでしょうか。あいさつにしても、会話にしても、いろんな行動にしても。
 まわりの人の中で、いい人そうな人や気の合いそうな人を見つけて、「まず自分から」と近寄っていけばいいのではないでしょうか。
 近くに自分と同じように新しく入った人がいるのなら、自分から話しかけてみればいいでしょう。そういう人と話をすれば、共通の話題もあり、共感できることもあるのではないでしょうか。
 一人とでも親しくなれれば、だいぶ心強いと思います。

 つらい時が、人間関係をつくるチャンスと考えることもできます。
 わからないことは人に聞くことで、話すきっかけになり、親しくなる糸口になります。
 困った時には、人に助けを求めればいいのです。助けてもらったら、気もちよくお礼を言えば、相手も好感をもってくれるでしょう。

 中にはイヤな人(イヤな上司嫌いなタイプの人)がいるかもしれません。
 そういう人との関係にもあまり苦しまないように、それなりにつきあうことができるように努力できたら、と思います。
 そういう相手を、人間関係を学ぶ「いい練習相手」と考えることもできます。

 でも、みんなが悪い人ということはないと思います。必ず、いい人、自分と合う人もいると思います。
 今後、仕事をしていく上で、職場で楽しく過ごすために、関係をよくしたこい相手に対しては、自分から関係を良くする努力をしたほうがいいでしょう。
 新しい職場は、新たないい人間関係をつくるチャンスの場とも考えられます。自分を変えるチャンスかもしれません。

 新入りの時の人間関係のつらさは、いずれ解消するものです。時がたてば、ふつうの上司/同僚/部下になるのです。それなりに仲のいい人もできるでしょう。
 そのうちに自分よりも新入りがやってきます。新しい職場のつらさを経験したことがある人は、新しく入ってくる人にやさしくしてあげましょう。そう思えるようになれば、つらい経験もいい経験になっているのではないでしょうか。

 新しい職場のつらさは、慣れれば自然に解消していくものです。それを信じて、つらい時期をなんとかやり過ごしましょう。
 「大丈夫、大丈夫」「なるようになる」・・・自分の心を支えてあげましょう。
 きっと大丈夫です。そのうちなんとかなりますよ。

   

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