逃げてしまう−仕事・学校/人づきあい/夢や目標
イヤなことがあったり、うまくいかないことがあると、「逃げてしまう」と悩む人もいます。転職を繰り返してしまう、学校を休んでしまう、人づきあいを避けてしまう、夢や目標をすぐにあきらめてしまう、などです。
うまくいかないことを恐れて、やる前から逃げてしまう人もいます。仕事に就けない、学校に行けない、人づきあいができない、夢や目標がもてない、などです。
仕事・学校、人づきあい、夢や目標などから「逃げてしまう」ことについて、考えてみることにします。
1.逃げてもいい/逃げないほうがいい
事と場合によりますが、基本的には「逃げてもいい」と思うのです。「避難する」というのも一つの選択肢として考えられたほうが、追いつめられたり絶望しなくてすみます。自分(の体や心など)の大切なものを守るためには、逃げたほうがいい時があるのです。
もし何かをやめる決断をするのなら、それは「逃げるため」ではなく、「新たな出会いを求めるため」と考えられるといいでしょう。イヤなことがきっかけだったかもしれませんが、やめるのは次のいいことに向かうためと考え、実際にそのための行動をすればいいのです。そうすれば、「逃げてしまった」と悩まなくてもいいのです。(「やめるか?」も参考にしてください)
また、逃げても大して問題ないこともたくさんあります。生活に特に支障がなければ、イヤなことを避けてもいいのです。それを苦にしないほうがいいと思います。
と言っても、生きていく上で重要なことは、「逃げないほうがいい(逃げてもいい)」でしょう。
ちょっとぐらいイヤなことがあっても、すぐに逃げないようにすることを考えたほうがいいでしょう。
2.それなりに続ける
多少イヤなことや、うまくいかないことがあっても、続けたほうがいいことがあります。そのためには、「それなりに続ける」ことを考えたほうがいいと思います。うまくいくことよりも、続けることが大事なことがあるのです。
まずは、現実を受け入れることです。「こういうこともある」「多少イヤな思いをすることがあってもしかたがない」「うまくいかないことがあってもしょうがない」などと考えられれば、少しはつらさも軽くなるでしょう。
「多少つらいことも慣れれば少しはラクになる」「努力すれば少しずつうまくできるようになる」「いつか状況がいいように変わるかもしれない」などと、希望をもつことも大切です。
「多少は我慢しよう」と覚悟し、実際にそれなりに我慢できた時には、「ヨシヨシ」「よくやった」と自分をほめましょう。
もう一つ大切なのは、うまくいかないことがあっても、けして「自分を責めない」ことです。
また、人から何かイヤなことを言われても、(ハオハオと)やり過ごし、あとは気にしないほうがいいのです。
続けるためには、できるだけ傷つかないようにすることが大切なのです。
もちろん、うまくできるように努力することは大切です。でも、それには時間がかかりますから、それまでは「それなりに続ける」ことが大切です。
また、その事(仕事/勉強/人づきあい/目標)の努力を愉しむ工夫をし、その場(会社/学校など)に何か愉しみを見つけ、それ以外の生活を愉しむことを心がけるのも大切です。
続けることで「それなりに続ける能力」も向上するのです。そうすれば、将来に「逃げてしまう」と悩むことも減らせるでしょう。すぐに逃げてばかりいると、いつまでたっても逃げることになってしまうのではないでしょうか。
3.逃げたままでいない
一時的な避難が必要なことはあると思います。
でも、生きていくためには、仕事はしなければならないでしょう。
人づきあいがまったくないのも、寂しいし、困ることもあるでしょう。
何も目標がない生活はつらいと思います。
一つの事/場/人間関係/目標から逃げることはあってもいいのですが、ずっと逃げたままでいると、いずれは大きな問題が生じてしまうのではないでしょうか。
一時的に逃げても、また次に向かっていけばいいのです。次の仕事、次の場、次の人間関係、次の目標など。
そのためには、イヤなことを恐れすぎずに、希望をもち、いい出会いや新たな可能性を信じて、自分に合うものを探し続けることだと思います。
そういう中で、自己の成長(自分を育てること)も考えていけたら、と思います。逃げてばかりいると、ますます自分が弱くなって、生きづらくなってしまうのではないでしょうか。
自分(の幸せ)のためには、逃げることがあってもいいけど、いつまでも逃げたままでいてはいけないのではないでしょうか。