優柔不断/決められない/迷ってしまう
自分の優柔不断な所・性格に悩む人もいます。
何かをなかなか決められない、何かに迷っておろおろしてしまう、そういう自分が嫌い、人から優柔不断と思われたくない、そんな自分を変えたい、・・・。
「優柔不断」について考えてみようと思います。
1.自分の目・人の目
「優柔不断」というのは、自分が勝手にそう思って悩んでいるだけで、自分がそんなことを考えて苦にしなければそれでいいのだ、と最近の私は思います。
実は、私も相当に優柔不断なほうで、それを苦にしていたこともかつてはありました。
優柔不断でも、実際には大して問題はないようです。
何かを決められない時には、決めなくてもそのままでいいことや、決めるまでに時間がかかってもいいことがほとんどなのです。
「ああしたほうがよかった」とか、あとで思っても、実際にそうだったかはわからないし、そもそもそんなことを考えてもイヤな思いをするだけで意味ないのです。
また、優柔不断だと人から好かれないのではないか、人に迷惑をかけているのではないかなどと考えてしまう人もいますが、実際にはそんなことはほとんどないようです。「あの人は優柔不断だから嫌い」「人の優柔不断な態度にイライラする」というような人は少ないと思います。
「優柔不断」と悩む人に対しては、「それは慎重ということ」といいように考えればいいと言われますが、慎重とはちょっと違う気がします。また、性格の問題でもないと思います。
優柔不断は、やはり考え方(のクセ)の問題でしょう。
優柔不断でも実際にはほとんど問題ないし、そんな自分を人は何とも思っていないでしょうから、自分が気にしなければいいとは思うのですが、気になったのを自分(の考え方)を変えるいい機会にできたら、それもいいのではないかと思います。
ということで、迷った時にどういう考え方をすればいいかを考えてみることにします。
2.優柔不断な考え方のクセを知る
優柔不断な人には、何かを決めるのを恐れてしまう臆病な人や、どれもあきらめられない欲張りな人や、絶対に一番いい選択をしたい完璧主義の人や、答えは決まっているのにまだどうしようか迷ってしまう勇気のない人などがいると思います。
でもそれは、優柔不断な性格というよりも、そういう考え方のクセがあるのだと思います。自分の考え方のクセに気づき、役に立つ考え方を身につけることができたら、と思います。
臆病な人は、「○○もよし、□□もよし」と考えるように心がけ、どちらでもそれなりにいいと思えれば、決断しやすいと思います。また、「なるようになる」と考えるように心がけてみるのもいいと思います。
欲張りな人は、「どれが一番いいか?」と考えてみればいいでしょう。「大切にしたいのは何か?」と考え、それを含むものを選び、それ以外はあきらめるようにしてみるといいかもしれません。
完璧主義の人は、ちょっと力を抜いて「どちらを選んでもそれほど変わらないのではないか」と考えてみてはどうでしょうか。また、「後悔しない」と決意すれば、決断できるかもしれません。
勇気のない人は、「勇気を出してやってみよう」「いい経験をするつもりでやってみよう」などと考えることで、決断できるかもしれません。
(「決断するためには」も参考にしてください)
他にも優柔不断な考え方のクセがあると思います。
自分の優柔不断な考え方のクセを知り、決断しやすい考え方を工夫してみるといいと思います。
3.早く決めようという意識
優柔不断を悩む人には、早く決めようという意識が強すぎる人と、逆に弱すぎる人がいると思います。
「早く決めよう」と意識しすぎてあせってしまう人は、たぶん人からはそれほど優柔不断とは思われないでしょう。きっとそれなりの時間で決めているのだと思います。
決断までのドギマギ(ひどい場合には、パニック)がイヤで、「自分は優柔不断」と思ってしまうのだと思います。
そういう人は、「多少あせってしまうのはしかたがない(ハオハオ)」「少し落ちついて考えよう」などと考えることができれば、多少は気もちがラクになるでしょう。(それでいいのだと思います)
「早く決めよう」という意識が弱すぎるためになかなか決断できない人は、次のようなことを考えてみてはどうかと思います。
一つは、自分なりの期限を決める方法を試してみてはどうでしょうか。また、時間をかけることでしてしまう「第三の選択」について考えてみるのもいいと思います。
もう一つは、「なりたい自分」について考え、選択の際に「なりたい自分なら?」と考えるように心がけてみるといいと思います。
このような心がけや工夫を続けることで、少しずつうまく決断できるようになれたら、と思います。