夫の暴力
夫の暴力に悩む妻がいます。逆のケースもありますが、やはり肉体的な強者が弱者に暴力をふるうケースが圧倒的に多いようです。友達に相談すると「別れたほうがいい」と言われることが多いのではないでしょうか。でも夫婦の場合にそう簡単には別れることはできません。子供のため/経済的な不安/世間体/誰かの手前/相手が同意しないというような理由が多いようです。「離婚を考える」ことについては、後日に書く予定です。
暴力をふるう相手を変えることは難しいと思います。それは悪いクセだとも考えられます。暴力をふるってしまった後に反省の色が見え、冷静な時には「暴力をやめたい」と言う相手なら可能性はありますが、それでも変えるのは難しいことだと思います。
本人が「自分は悪くない」「お前が悪いんだ」「性格だからどうにもならない」などと言っているようでは話になりません。
相手が「本気になって努力をしたい」と約束するのなら協力することはできます。
まずは、相手に暴力の恐ろしさを伝えるべきだと思います。自分の体と心へのダメージ、当たり所・打ち所が悪かった場合のこと、子供への(将来にも及ぶ)心理的影響、このままでは家庭が崩壊してしまうことなど。(直接言うと、それがまたケンカになりそうな場合には手紙やメールでもいいと思います。ただし、あくまでも互いに幸せな家庭をつくるための提案として書くこと)
カッとなるクセをコントロールできるようになるのはすごく難しいことだと思います。私だったら、相手に「ハオハオ」を使ってみるようにすすめてみたいと思います。「ハオハオ」がうまく使えるようになると怒りもある程度コントロールできるようになります。相手が暴力をふるおうとした時には、「ハオハオを思い出して」と言えばとめることができるかもしれません。(約束を思い出すことにもなります。約束だけを思い出しても、どうしたらいいかがわからないと困るでしょう)
暴力のクセが根深い場合には、家族(夫婦)カウンセリングをやってくれる病院に行くことも考えてみてはどうかと思います。
相手を変えることより、自分を変えることのほうが容易だと思います。
相手の暴力に対して、ただガマンしたり、許せないと思い続けるだけでは状況は変わりません。自分の相手への対応を変えれば、相手の自分への対応も変わります。
「話し合い/議論/ケンカ」で書いたようなケンカにならないように気をつけることが大切です。また、暴力をふるう相手のクセ(こういう時に、こういうことを言うと、など)を知る、暴力をふるう場面のパターンを知ることも役に立つと思います。
暴力夫をもつ妻の中には「怒らせ上手」な人がけっこういます。怒らせ上手のテクニックを絶対に使わないようにしたほうがいいと思います。そのためには、自分の感情のコントロールが重要です。そのためにおすすめしたいのも「ハオハオ」です。
「相手の暴力が怖いから、ガマンするしかない/別れらない」と言う人がいますが、これはよくないと思います。必死になって自分や他の家族を守る努力をするべきだと思います。暴力がひどい場合には、人に相談したり助けを求めることも考えたほうがいいと思います。DV法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律)も施行され、いざとなったら警察も動いてくれることになりました。公的機関の相談窓口もあります。インターネット上にも探せばたくさんそういう情報があります。
ケンカにならない人・関係
ケンカは相手がいなければできません。世の中にはケンカにならない人もいると思います。努力をすれば、少なくとも暴力沙汰にはならない人にはなれるのではないでしょうか。
確かに暴力はふるう相手が悪いのですが、自分ができる努力をしていないというのも現状が続いてしまう理由の1つではないかと思います。自分・家族・家庭を守りたいのなら、本気になって自分が努力してみてもいいのではないでしょうか。
相手に暴力をふるわせないように自分を変えることについて上に書きました。
さらに太陽政策で、相手を幸せにすることができ、いい関係を気づき、相手が自分のことを大切に思ってくれるようになれば、暴力もなくなるのではないでしょうか。そのためには、まず自分が相手に愛情をもって、暖かい心・やさしい気もちで接することからだと思います。相手に対するやさしい言葉、相手をよろこばすこと、相手を幸せにすることを、「何かできることがもう少しあるのではないか?」と一生懸命に考えてみれば、きっと何か見つかると思います。それを自分がよろこんでできればいいのですが。
もう1つの提案は、自分が「家庭内カウンセラー」になれるように努力してみてはどうか、ということです。相手にはそれなりのイライラする理由や原因があるのではないでしょうか? それを知り、癒すために相手の話をよく聞いてあげられたらいいのではないかと思うのです。そのために、カウンセリングの勉強をしてみてはいかがでしょうか。本を読んだり、ハオハオを使いながら話をよく聞くことを試したり、カルチャーセンターなどでカウンセリングを習ったりしてみてはどうでしょうか。
いずれにしても相当の努力が必要だと思いますが、幸せな家庭を築くため、自分の幸せのためだと思うのです。自分を育てることができれば、いくら努力しても相手や関係が変わらない場合には、離婚も考えやすくなるような気がします。