離婚を考える
夫婦の大きい問題が解消できない場合には、離婚を考えることにもなってしまいます。相手の浮気や暴力やギャンブルなどが原因の場合、諸問題から夫婦関係が悪化してしまった場合などです。最近では、長年の不満を我慢してきた妻が子供の就職・独立や夫の退職を期に離婚を決心する場合もあるようです。
離婚をしたいと思っても、そう簡単に離婚できるわけではありません。「結婚をする時もけっこう大変だが、離婚はその何倍も大変」とよく言われます。
様々な大事なことを話し合い、決めることはきちんと決めたほうがいいのです。
そもそも、両者の合意がなければ(協議)離婚は成立しません。相手が離婚届けに判を捺さない限りは、勝手に離婚するわけにはいきません。合意後は、離婚の条件(財産分与/慰謝料/子供の親権者と養育費など)についてもちゃんと話し合う必要があるでしょう。
協議離婚が成立しない場合には、家庭裁判所に離婚調停を申し立て、調停が整えば離婚できます。調停が不調の場合には離婚訴訟を起こし、離婚判決がでれば離婚は成立します。ただし、(民法の)「婚姻を継続し難い重大な事由」がなければ離婚判決はでません。また、判決がでるまでには通常1年を越えるとのことです。
以上のような離婚に関する情報は、インターネット上にもたくさんあります。たとえば、「離婚の法律・税金」「池内ひろ美の離婚の学校」など。
実際には、弁護士などの専門家に相談したほうがいいでしょう。
離婚を決断する前に「別居」という手段もあります。その間によく考えてみればいいでしょう。相手や家庭の大切がわかるかもしれません。反対に、離婚後の生活の予行練習になるかもしれません。別れて生活していける自信がもてれば、離婚を決断しやすくなります。「長期別居」に関する法律的な解釈については「長期別居(“一定期間”だけでは認められない)」(知りたいときの.com)が参考になると思います。
離婚後の生活のことも考えなくてはなりません。住む所、生活費、仕事、子育ての支援体制などです。
様々な不安はあるでしょうが、一生懸命に働く気があるのなら「なんとかなる」と思います。それを実践している人はたくさんいます。
自分で決めたのなら、きちんと離婚したほうがいいと思います。そのためには、離婚について調べたり人に相談したりしながら、しっかりした対処を心がけるべきだと思います。
誰のため? 何のため?
「子供のために離婚できない」という人がいます。
それよりも、「自分のため」「自分の幸せのため」を考えたほうがいいのではないでしょうか。
自分が幸せに暮らすことが子供のためにもなるのではないでしょうか。不幸な親のもとで育つよりもいいのではないでしょうか。
子供のためにできることは他にいっぱいあります。
誰かのために自分が犠牲になるという考え方はよくないと思います。自分のためにも、誰かのためにも。
「あなたのために私は我慢しているのよ」と言われたほうは、どう感じるでしょうか。そういう態度はどう心に映るでしょうか。
そもそも、人生は「誰はため?」「何のため?」でしょうか?
私は「自分の幸せのため」だと考えます。それは、結婚も離婚も同じです。
自分の幸せのためを考えて、自分の生き方、人生の選択をしていくべきだと思います。
私は選択に迷った時にはよく、「○○もよし、□□もよし」という考え方を心がけます。
「このまま結婚生活を続けてもそれなりに幸せに暮らせるんじゃないか、でも離婚してやり直すことでも幸せになれるんじゃないか」と考えられれば、少しは選択もしやすくなると思います。そして、最終的には自分で決めて、自分が選んだその道でどうやったら幸せに暮らせるかを考えて工夫と努力を続ければ、きっと幸せに(暮らせるように)なれると思います。