セックスの問題
夫婦にとってセックスは大きな問題にもなり得る重大事です。
セックスが好きな人は多いと思いますが、セックスが嫌いという人もいます。すごく関心ある人もいれば、たいして関心がない人もいます。そういうものが出産などをきっかけに変わってくることもあります。また、夫婦関係の変化がセックスにも影響を与えます。
セックスに対する姿勢や考え方が夫婦間で異なると問題になりがちです。「相手とのセックスがイヤでしかたがない」「求められても拒否してしまう」と悩む人もいれば、反対に「セックスをしたいのに拒否される」「求めてくれない」と悩む人もいます。
最近では、性の乱れが感じられる一方、セックスレスカップルもいるようです。
セックスの方法や頻度などは、互いに納得していれば、どういう形でもいいのです。(暗黙でも)合意の上でなら問題はありません。
でも、相手と自分の望みがぴったり合うこと、それがずっと続くことは難しいことかもしれません。
セックスについても、不満があるのなら、まず相手にお願いしてみることです。
それでうまくいかなければ、ちゃんと話し合えたほうがいいでしょう。
それでもダメなら、現状を続けるか、自分が相手に合わせるか、離婚を考えるしかないのではないでしょうか。
一方の性的機能不全や生理的嫌悪などでセックスができないというケースもあります。当人が自分のため/相手のためになんとかしたいという気もちがあるのなら、恥や外聞などは捨てて、病院へ行き、医師やカウンセラーに相談してみたほうがいいと思います。ひとまず相談してから、その後の治療をどうするかを話し合えばいいのではないでしょうか。
パートナーとのセックスを大切にすることはいいことです。でも、セックスにとらわれて愛情関係が悪くのでは問題です。いちばん大切なのはパートナーとの愛のある関係なのではないでしょうか。性器の結合や快楽の絶頂などにこだわらなくても、愛のコミュニケーション手段はたくさんあるはずです。相手を思いやり相手の幸せを願う気もちがあれば、セックスの問題も乗り越えていけるのではないでしょうか。
相性と合わせ性
人と人には相性があります。相性がいいに越したことはありませんが、すべてがぴったり合うということはないでしょう。パートナーとしてつきあっていくためには、合わない部分をどうしていくかも問題です。
人には合わせ性(人に合わせられる順応性のようなもの)があると思います。合わない部分があっても、一方が相手に合わせられればいいのです。それがごく自然にこだわりなくできる人もいます。我慢してできる人もいます。合わせる努力をしてできる人もいます。
もちろん事と時と場合にもよるのでしょうが、少なくとも一方に合わせ性があれば
合わないことが問題になることは少なくてすむはずです。両者共に合わせ性がなければケンカが絶えないことになるでしょう。
人に合わせられないというのは、わがまま/自己中心的なのかもしれません。我が強い/頑固/石頭なのかもしれません。そういう性格的なこともあると思いますが、愛が足りないということもあると思います。
(相手を幸せにしたいという)愛の心があれば、相手に合わせることもできるのではないでしょうか。相手が喜ぶことをしてあげたい、それが自分の喜び・幸せと思えるのならできるはずです。
相手に対する愛が薄れてくると、合わない部分を受け入れられなくなり我慢できなくなることがあります。「愛はさめるもの」という考え方もあると思いますが、「本当の愛は育むもの」だと思います。長いつきあいになるパートナーとは、愛を育てていくことで、互いの相性・合わせ性を高めていけるのではないでしょうか。(「それは理想」と最初からあきらめないほうがいいと思います)