親が嫌い・憎い
「親が嫌い」と悩む人でいます。
そういう人は親とのつきあいでよくイヤな思いをしてしまいます。
中には、「親が憎い」と思ってしまう人もいます。
「親が嫌い・憎い」という悩みについて考えてみることにします。
1.嫌いでもいい
まずは、「嫌いでもいい」と考えたほうがいいと思います。
思春期の頃に親を嫌いになることはよくあります。それがずっと続いてしまう人もいます。
誰にでも好き嫌いはあります。誰かを嫌いだからといって、自分を責めることはありません。
もちろん、親を好きになれたらいいでしょう。
でも、それはそう簡単にできることではないでしょう。
まずは、嫌いなままでも、親とのつきあいを苦にせずに、暮らせるようになることが大事だと思います。
次に、いつまでも過去に親がしたことを考え、親を憎んだりしないようにしたほうが、自分のためにいいと思います。
そして、いつか親を嫌いでなくなることができたらいいのですが。
このようなことも、急にできるものでもありませんが、努力すれば少しずつできるようになると思います。
そのためのヒントを書けたら、と思っています。
2.嫌いな親とのつきあいを苦にしないために
親を嫌いな理由はいろいろあるでしょう。様々な親との問題があるのだと思います。
まずは、「親も未熟(な人間)」、そして「こういう人」とわかった上で、親とのつきあいを苦にしないように心がけることができたら、と思います。
苦にしないための対策については、「嫌いな人がいる」を参考にしてください。嫌いということでは、親でも他人でも同じです。
嫌いな親に一々逆らったり、ケンカをしても、イヤ思いをするだけです。親がするイヤな言動に過剰反応しないように、(たとえば、心の中で「ハオハオ」と)受け流すことができたら、と思います。
そして大事なことは、いっしょにいない時には、(嫌いな)親のことを考えないようにすることです。
現在、親と同居していないのなら、親とのつきあいは「一時の事」と考えられるのではないでしょうか。
できることなら、内心は嫌いでも、親に接する時にはふつうに振る舞うことができるようになれたら、と思います。
嫌いなことを露骨に表に出さないことは、家庭外でも役に立つことだと思います。
嫌いな親のことでイヤな気分になる時間を減らし、その分、自分の生活を愉しむことができたら、と思います。
3.親を憎まないために
「人を憎んでもいいことない」と思うのです。
自分がイヤな気もちになるだけでしょう。そのために、後悔するようなことをしてしまうかもしれません。
過去に親がしたひどい事を思い出して、その事をあれこれ考えてしまうから、憎んでしまうのだと思います。
ふと思い出してしまっても、「こんなことを考えるのはやめよう」と、そこでストップできればいいのです。
変えようのない過去の不幸を考えるよりも、自分の今後の幸せを考えたほうがいいのではないでしょうか。
「親のせいで不幸になった」などと、自分が幸せになるための努力を今していない言い訳にしないほうが、自分のためにいいと思います。
できることなら、過去の親との不幸な出来事を幸せに変えるように努力したほうがいいでしょう。
肝心なのは、「いっしょにいない時には、嫌いな親のことは考えないようにする」ことだと思います。それを心がければ、親を憎まなくてもすむと思うのです。
4.将来、親を嫌いでなくなるために
「嫌いな親がいてもいい」。それでも、それなりに幸せに暮らせるようになれると思います。
嫌いな親がいても苦しまない自分になるために、「自分を育てる」ことが大切だと思います。
親が嫌いなのは「自分が未熟だから」です。このことを今納得する必要はありません。自分を育てていけば、いずれ気づくことですから。
もし、将来、親を嫌いでなくなりたいと思うのなら、「人に対する考え方」や「人間関係をよくする方法」をヒントに、自分を育てる努力をしてください。
「親が嫌いでもいい」と思う人は、自分が幸せに暮らせるようになるために自分を育てればいいでしょう。自分が幸せに暮らせるようになれば、自然に親を嫌いでなくなると思います。幸せな自分を産み育ててくれた親への感謝の気もちも芽生えてくるのではないでしょうか。
「親を超えて生きる」も参考になさってください。