会話の価値
会話にはどのような価値・機能があるのか、考えてみました。
まず、何かを伝え合うこと。それぞれの意思や感情などを伝えることができる。様々な知識や情報を得ることができる。それらが役に立ったり、興味深かったりすることもあります。
単に、会話が楽しかったりおもしろかったりすることもあります。
会話がなんらかの“癒し”になっていることも考えられます。ストレス発散になる。喜びや悲しみなどを共有する(「二人だと悲しみは半分になり、喜びは倍になる」などとも言われます)。孤独・寂しさからの脱却と考えることもできそうです。
会話の場は、自己表現の場/発表の場/自分を発揮する場などと考えることもできます。
会話は思考の役に立つことがあります。人に話すことで自分の考えが整理できる。人から考えるヒントをもらえることもあります。
会話を通して人間を知るができます。世の中にはいろんな人がいることがわかる。人のいいところを参考にできる。「人の振り見て我が振り直せ」ということわざもあります。また、人づきあいを学ぶ、もっと言えば人生勉強にもなるのではないでしょうか。
会話の価値として忘れてはいけないのが、相手を知ることだと思います。会話を通していろいろと相手を知ることで、好意や信頼感が増し、関係が進展するのです。人づきあいに会話は不可欠だし、いい会話をすることがいいつきあいにつながるのではないでしょうか。
このような会話の機能・価値を意識することで、少しは会話上手になれるかもしれません。自分がそういう価値を少しでも得られれば、会話をして「よかった」と思えます。知らなければ、それに気づけないかもしれません。
また、相手にそういう価値を与えることで相手に喜ばれます。そういうことができる人は好かれます。何かを教えるプロもいるし、人を笑わすプロもいるし、人の話をきくプロもいます。お金を払ってまでする価値のある会話もあるのです。そこまでいかなくても、会話の中で人を(たとえ少しでも)幸せにできることもあるのです。
人との会話について、「楽しくない」「興味がない話ばかり」「イヤな話は聞きたくない」「深刻な話は聞きたくない」「人に話を合わせるのは疲れる」などと感じてしまうことはあると思います。でも、そういう会話の中にもなんらかの価値があるのではないでしょうか。また、自分が会話に特定の価値を求めすぎているのかもしれません。
会話にはいろんな価値があることを思い出すことができれば、「会話がイヤ」だと思ってしまうことも減るのではないでしょうか。
会話の価値を知ることで、会話の大切さを知り、少しは積極的に会話(の努力)ができるのではないでしょうか。