和解の話し合い
人づきあいではちょっとした誤解やボタンの掛け違いから、関係が冷たくなったり険悪になったりしてしまうこともあります。避けるように近寄らない、目を合わせない、あいさつにこたえない、無視する、誘わない、ことわる、仲間はずれにする、・・・、別れを告げる。
そういう悪い流れを変えるのはとても難しいと思います。
最後の手段は、「話し合い」ではないでしょうか。話し合いができるのなら、ちゃんと話をして関係修復を目指すのが近道ではないでしょうか。
まずは、「仲良くしたい」という自分の望みを相手に伝え、相手にもその意思があるかどうかを聞いてみてはどうでしょうか。
「仲良くしたい」という互いの意思が確認できれば、話し合いで関係改善の方向に進めると思います。
相手にその意思がない場合には、こちらが何をしてもムダだと思います。
(相手が感情的になっている時には、意思確認は避けたほうがいいでしょう)
話し合いではまず、自分の悪い部分を誠実に謝罪することと、相手への感謝の気もちを伝えるのがいいと思います。
そして、相手を責めないことです。相手に変えてほしい所はうまくお願いできたら、と思います。
謝罪と感謝の気もちが相手に伝われば、相手の気もちも動くはずです。
実際には、謝罪も感謝を伝えることも、すごく勇気がいることだと思います。いろんな思いもあると思いますが、そのぐらいしないと悪い流れは変わらないと思うのです。それをきっかけにすれば、自分を変えることもしやすいのではないでしょうか。
自分には理由がわからない場合には、相手に直接聞いてみるのがいいのではないでしょうか。
いずれにしても、まず相手の話をよく聞くことが大事だと思います。反論したり自分の意見や望みを通そうとせずに、相手の気もちを理解しようとすることからだと思います。
話し合いの難しいところは、議論になりやすく、悪くするとケンカになってしまうことです。
相手の言葉に過激に反応しないように心がけて(たとえば、「ハオハオ」を使って話を聞く)、ねばり強く話し合いを続けられたら、と思います。
また、ケンカになりかけたら、「仲良くしたい」という互いの意思を再確認することで、落ちつけることができたら、と思います。
話し合いでは互いの譲歩が必要になるでしょう。
過去のことは水に流す、多少の問題が残ることは受け入れる、相手の条件を少しは飲むというようなことができないと、いつまでたっても合意できないのではないでしょうか。
悪い関係をやめ、仲良くできるようにするためには、ある程度の譲歩をする覚悟をしておいたほうがいいでしょう。
1回の話し合いだけで解決しようと思わずに、話し合いを重ねるつもりでいたほうがいいと思います。ちゃんと話し合いができるようになれば、互いの理解が深まり、合意もしやすくなるでしょう。
でも、相手によっては話し合いにならないこともあります。それはしかたがありません。