グチを言ってしまう
「グチを言ってしまう」と悩む人がいます。
言わないように気をつけようと思っても、ついつい言ってしまい、自分を責めてしまう人もいます。
「グチを言ってしまう」ということについて考えてみようと思います。
1.力を抜く
まず、グチを言うことは「たいして問題ない」「それほど悪いことではない」と考えていいのではないでしょうか。
グチを言うことで、ストレスの発散になっているという面もあるはずです。
独り言としてグチを言ったり、グチのようなことを考えるだけなら、誰に迷惑をかけているわけでもないのですから、あまり気にしなくていいのではないでしょうか。
まわりにいる誰かにグチをこぼしてしまう場合には、グチを聞く相手のことを考えられたら、と思います。
相手の身になって考えれば、人からグチばかり聞かされるは、いい気分ではないのではないでしょうか。
でも、それをいつも聞いてくれる人がいるということは幸せなことです。
相手に感謝し、自分にできるお返し(相手を幸せにできること)が実践できればいいでしょう。
ついグチを言ってしまうのはある程度しかたがないし、時には、少しは言ってもいいのではないでしょうか。
力を抜いて、「グチを減らせたらいいな」ぐらいに考えてみてはどうでしょうか。
2.まず受け入れる
ついグチを言ってしまうのは、その事を心が受け入れていないからではないでしょうか。
こんなことがあってはいけない、誰かが悪い、運が悪いなどと思っているのかもしれません。
そういう事があるのは事実なのです。「現実は現実」としてまず受け入れたほうが心が落ちつくのです。
「受け入れる」をお読みいただければ、と思います。
3.問題に対処する
不平・不満をただグチっていてもしかたがありません。
不平・不満を問題として対処することが大事だと思います。
まずは、その問題に対処する方針を決めることです。
その方針とは、「その問題を解決する」か、「そのまま放っておく」かです。
問題を解決しようと決めたのなら、そのための努力をすればいいのです。
問題解決のためには、「動いて解決を目指す」アプローチと「じっくり考えて解決を目指す」アプローチがあると思います。
問題の解決を目指して努力すれば、問題を解決、または少しは小さくできるかもしれません。
そのまま放っておくと決めたのなら、そのことは考えないようにすることです。
つい考えてしまっても、気づいて、「このことを考えるのはやめよう」「こんなことを考えるよりも、他のことを考えよう」と、そのことを考えるのをストップできればいいのだと思います。
方針をはっきり決めずに、ふだん不平・不満に思っているから、ついグチとして出てしまうのではないでしょうか。
4.気分よく生活する
不満があるからグチが出て気分が悪くなってしまうのですが、反対に気分に悪いからついグチが出てしまうということもあるのではないでしょうか。
気分よく過ごすことを心がければ、自然にグチを減らすことができるでしょう。
グチを言っているヒマがあるのなら、自分がやりたいことや好きなことをやればいいのです。
やりたいことをやっている最中には、グチは出ないはずです。
5.グチが出た時の対策
「グチを言わないようにしよう」と思っていても、ついグチが出てしまうことはあるでしょう。
無意識に出てしまうのは、しかたがないのです。
グチを言うとイヤなことを思い出して、イヤな気もちになります。
それは、「不幸になる考え方」と同じです。
不幸になる考え方は、気づいてストップすればいいのです。
自分がグチを言っている時に気づけるようになるためには、「私にはグチを言ってしまうクセがある」と自覚することだと思います。
そうすれば、「あ、またこのクセだ」と気づけることが増えるでしょう。
グチを言うことは悪いことばかりではありません。
「少しはスッキリした」「聞いてくれてありがとう。(そのかわりに○○してあげる)」のように言うこともできるのではないでしょうか。
「こんなグチを言っているよりも、もっと自分にとっていいことを始めよう」と考えれば、いい(ことを始める)きっかれにすることもできるでしょう。
グチがつい出てしまってもいいのです。その時々にうまく対応できるようになれたら、と思います。