人が怖い
「人が怖い」と感じることがあるという人はけっこういるのではないでしょうか。
中には、そのために人と接する機会を避けてしまう人もいます。
街中や電車内などで「(人が)怖い」と感じた時について、考えてみようと思います。
1.怖い人/危険な人もいる
街中や電車内などで、最近、怖い人や危険な人が増えているように感じるのは、私だけでしょうか?
道を歩いてぶつかりそうになってもぜんぜんよけようしない人、なぜか人をにらむ人、ちょっとしたことで怒って怖い顔をする人、傍若無人の振るまいをする若者グループ、・・・。
ただ単に、見た目(服装/髪型など)や態度で「怖い」感じがしてしまうこともあります。
マナーが悪い人もたくさんいます。でも、なかなか注意することはできません。突然キレる人がいるからです。電車内や駅ホームでのケンカの場面を見かけることもあります。ささいなことが原因で暴力行為になってしまいます。痛ましい事件になってしまうことがあるのもニュースで知ります。
などと、書いてしまうもっと人が怖くなってしまいそうですが、そこはちゃんと考えなくてはなりません。
そもそも、危険な人はごく一部です。その他のふつうの人は怖くないのです。危険な人とは関わらなければ大丈夫なのです。危険な人に気づける人のほうが、危険な目に遭うことを避けられるのではないかと思います。
今までに実際に危ない人のために危険なことがなかった人は、今のままでも大丈夫でしょう。危ない経験をしたことがある人は、その反省を活かせばいいのでしょう。
いずれにしても、必要以上に恐れないようにできたら、と思います。
2.恐怖心は警戒信号
「怖い」と感じるのは、先の危険を察知しているのです。その心の警戒信号を危険を回避するために役立てればいいのです。
危険性に気づいている人は、そんなに恐れることはないと思います。
ちょっと「怖い」と感じても、それに驚かずにさりげなくかわせばいいのです。危ない人には近寄らないように、関わらないようにすればいいのです。できるなら、相手から離れるようにすればいいのです。
危険を回避することを「逃げる」とか「負ける」とか考える必要はないのです。そんな面子のために、自分を危険にさらす必要はありません。
たとえば、ライオンやトラのような猛獣がいたら、誰でも避けるでしょう。
世の中には猛獣と変わらないような人もいるのです。
万が一のために、身の安全をはかることは、自分を大切にすることです。
ちょっと大げさに考えすぎだとも思いますが、危険を回避することはほとんどの人が自然にやっていることなのです。それをしている人はほとんど危険はないのです。そのためにも、「怖い」と感じる警戒信号はあったほうがいいのです。
「怖い」と感じても、自ら危険を回避する行動をとったら、それ以上は気にしない(苦にしない/あまり動揺しない)ようにしたほうがいいでしょう。それは心がけるようにしたほうがいいと思います。
3.自分の心を支える
「(人が)怖い」と感じることがあっても、苦にしないことが大切です。
そのためには、まず、次のようなことを思いだしてみてください。
・危ない人もいる。でも、そういう人はごく一部。
・危ない人も関わらないように気をつければ大丈夫。
・「怖い」と感じるのは警戒信号。危険回避に役立てばそれでいい。
恐怖心が強くなってしまうのは、自分が恐ろしい成り行きを想像してしまうからではないでしょうか?
余計なことは考えないように、「怖いと気づいていれば大丈夫。ふつうにしていれば大丈夫(今までだって大丈夫だった/過去の経験を活かせば大丈夫)。自分は大丈夫。大丈夫、大丈夫」のように考え、自分の心を支えればいいのです。
ある程度恐怖心が鎮まったら、他のことを考えればいいのです。好きなもの(事/人/物)のことでも、これからやることについてでも、何でもいいのです。怖い相手のことを考えなければいいのです。
頭の中で、好きな歌をうたったり、元気になれる音楽を流したりするのもいいでしょう。
怖い人から意識をそらす工夫は、他にもいろいろできるでしょう。
多少怖くてもいいのです。苦にしなければいいのです。それでいいのです。