見栄をはってしまう/ウソをついてしまう
「見栄をはってしまう」と悩む人がいます。そのために、つい、ムリをしてしまったり、ムダなことをしてしまったり、ウソをついてしまったりしてしまい、そんな自分に嫌悪感を抱いてしまいます。
「見栄をはってしまう/ウソをついてしまう」ということについて、考えみようと思います。
1.あまり悩まない
まずはじめに、「見栄をはってしまう/ウソをついてしまう」などと、悩み苦しまなくていい、と思うのです。
現実としては、そのままでも大して問題ないことがほとんどでしょう。人に迷惑をかけるわけでもないでしょうし、まわりの人は自分の見栄やウソに気づいていないことが多いでしょう。
それに、誰でも無意識のうちに多少の見栄ははっているのだと思います。
「見栄をはってしまう/ウソをついてしまう」などと、自分さえ悩み苦しまなければ、大した問題はないのです。
と言っても、「そんな自分ではありたくない」と考え、そういう自分を変えようと思うのはいいことだと思います。それは、見栄なんてはらないほうが、自分がラクに生きられると思うからです。
でも、見栄やウソは無意識に出てしまうのでしょうから、それを直すのはけっこう大変で、少し時間がかかると思ったほうがいいでしょう。
そのための努力を(あまり悩まずに)少し力を抜いてできたら、と思います。
2.見栄をはってしまいそうな時
見栄をはってしまいそうになった時に、そういう(ことを考えている)自分に気づくことができれば、見栄をはることをストップすることができるでしょう。
そういう自分に気づくのも難しいことですが、まずは、「私には(こういう時に/こういう事で/こんなふうに)見栄をはってしまうクセがある」と自覚することだと思います。
そうすると、以前よりは、見栄をはりそうになった時に、「またこのクセだ」と気づけるでしょう。また、こういう時/こういう事というのがはっきりわかっている場合には、そういう状況の際に「気をつけよう」「ヘンな見栄をはらないようにできたらいいな」と一瞬でも考えることができれば、気づけることが多くなるでしょう。
自分が見栄をはりそうになったのに気づいた時には、「見栄をはってもしょうがない」「そんな自分にはなりたくない」などと考えれば、見栄をはらずにすむのではないでしょうか。
気づかずに見栄をはってしまった時には、「今はまだしかたがない」「まぁいいか(ハオハオ)」などで済まし、自分を責めないことが大切です。
気づけて見栄をはることをストップできた時には、「できた」「よかった」「ヨシヨシ」などと喜んだほうがいいのです。
「ウソをついてしまう」という人は、こちらも参考になさってください。
はじめのうちは、なかなかできないことも多いかもしれませんが、時間をかけて少しずつできるようになればいいのです。
ただし、考えずにとっさに出てしまう見栄やウソはストップするのが難しいでしょう。そのことについては、次回に書く予定です。
3.自分と人をもっと尊重する
ウソをついたり、見栄をはってしまう人の心の中には、「人からよく思われたい」「優越感を感じたい」というような思いがあるのではないでしょうか。そういう思いは誰にでも多少はあるのだと思いますが、それが強すぎるのだと思います。
そのような隠れた思いによる無意識の行為をやめるのは難しいと思いますが、根本的な考え方を変えていくことで可能ではないかと思います。
「人からよく思われたい」という思いが強すぎる人は、自己イメージが低いのではないでしょうか。自分に対する理想が高すぎるのかもしれません。だから、自分を必要以上に高く見せようとしてしまうのだと思います。
「自分はこれでいい」と思えていれば、見栄をはる必要はないはずです。
ですから、まず、自分をもっと尊重することが大事だと思います。そのためには、「自分はハオハオ」と思えるように努力してみてはどうかと思います。
見栄をはってしまうもう一つの理由は、自分中心の考え方をしずきることではないでしょうか。人は誰でも自分中心で、それでいいのですが、人に対するやさしさや思いやりもあったほうがいいと思うのです。
そうすれば、その分、人に優越感を感じたいという思いは小さくなり、見栄をはらなくてもすむようになるのではないかと思います。
人に対してやさしさや思いやりをもって接することもなかなか難しいのですが、心がけを続ければ少しずつできるようになると思います。
そのためには、人を幸せにすることを考え、思いやりをもって暮らすことを心がけてみてはどうかと思います。また、「愛について」もヒントにしていただけたら、と思います。
もっと自分を尊重し、かつ、人も尊重し、「人はハオハオ、自分もハオハオ」と思えるようになれば、見栄をはったり、ウソをついたりしなくてもよくなるのではないでしょうか。そのほうが、自分がもっとラクに暮らせると思うのです。