悩みのヒント 罪悪感に悩む


 過去の自分の過ちに強い罪悪感を感じてしまう人がいます。それがずっと続いてしまう人もいます。
 中には、「自分は幸せになってはいけない」のように考えてしまう人もいます。
 「罪悪感に悩む」について考えてみることにします。

1.罪悪感に悩む人
 人は誰でも過ちを犯してしまうものです。
 罪悪感に苦しむ人は、まじめで正義感が強い人だと思います。
 世の中には、罪を犯してもたいして罪悪感を感じない人もたくさんいます。
 まじめな人が苦しんで、いいかげんな人が苦しまないというのは、どういうことでしょうか?

 苦しんだ人は、それだけ「同じことはもうしない」と思えるはずです。それによって、人として成長していけるのだと思います。
 それが自分でわかっていれば、必要以上に苦しむことはないと思います。
 必要以上に苦しむとしたら、それは自分で自分を苦しめているのではないでしょうか。

 一度の過ちが一生許されないとしたら、大変なことです。多くの人が苦しみ続けて生きていかなくてはならなくなってしまいます。
 そんなことはないはずです。
 その前に、「許されない」とは、どういうことなのでしょうか?

2.許さない?
 「許さない」のは、誰でしょうか?

 まず、「社会が許さない」ということがあると思います。
 法律に違反する罪を犯せば、罰せられます。また、職を辞めなくてはならなかったり、周囲の人から白い目で見られたりすることも、社会が許さないための罰かもしれません。
 でも、社会は罰を受ければ許してくれるはずです。

 次に、「人が許さない」ことがあります。
 被害者やその関係者などが許してくれないことはあります。
 それは「相手の問題」と考えていいのではないでしょうか。「許せない」といつまでも憎み続けるかどうかは、相手の問題です。

 そして、「自分が許さない」のがいちばんきついのではないでしょうか。
 自分は常に自分と共に有り、自分を責め続けることができます。自分の幸せを妨げることも可能です。
 でも、自分を許し、自分を大切にしようとすることも可能なのです。

 最後に、「神や仏はすべて許す」のだと思います。
 「悔い改めよ」という言葉がありますが、自分の罪を心から悔い、今後改めることを心から誓い、許しを心から請えば、神様も仏様も必ず許してくれるはずです。
 こんな時にだけ神様・仏様を出して申し訳ございませんが、「悔い改めよう」と心から思えば、「すべての罪は許される」と思っていい、と思うのです。

 「許さない」の反対が「許す」だとすると、「許す」のは難しい人もいると思います。
 「許さない」の現実的な反対は「忘れる」ではないでしょうか。「どうしても自分が許さない(自分を許せない)」という人は「自分が忘れるため」の方法を考えてみてはいかがでしょうか。

3.忘れる努力をする
 過去の過ちにいつまでも罪悪感を抱いていても、自分がつらいだけです。
 相当に苦しんだのなら、もう十分に罰は受けたと考えていいのではないでしょうか。
 もっと自分を大切にすることを考えたほうがいいと思います。

 まずは、「(その事を)忘れられるように努力しよう」「苦にしないようにしよう」と決意することだと思います。

 そして、できるだけその事を考えて苦しまないようにすることです。
 過去の事を、つい思い出してしまうのはしかたがありません。
 その事を考えているのに気づいて、「この事をこれ以上考えるのはよそう。自分を苦しめるのはやめよう」と考え、その事を考えるのをストップできるように努力しましょう。

 もし、誰かに対する罪悪感が心に残ってしまうようなら、その気もちを心のバネにできたら、と思います。
 過去の人にすまないと思うのなら、その分、今自分のまわりにいる人を幸せにすることで償えばいいのではないでしょうか。(神様・仏様も「それでいい」とおっしゃると思います)
 社会に貢献できることや、人の役に立つことでもいいと思います。

 そして、もう一人、自分を幸せにすることも考えてあげたほうがいいと思います。

4.幸せになっていい
 大きい罪を犯してしまったとしても、そのために「一生幸せになってはいけない」などと言う権利は誰にもありません。もちろん、自分にもありません。
 生きている限り、すべての人は「幸せになっていい」のです。

 自分の心の中の罪悪感は、幸せになることでしか消せないのかもしれません。
 ということは、罪悪感への対策は、幸せになる努力をするのがいちばんということでしょう。

 罪悪感を感じた時には、「幸せに(暮らせるように)なろう」「幸せに(暮らせるように)なれたらいいな。ではどうしたら?」と考えればいいのです。
 罪悪感をいつまでも感じてしまうまじめな人は、それだけ幸せになる努力をすればいいのではないでしょうか。不幸(な感情)を幸せに変えられるようになれたら、と思います。

 幸せに(暮らせるように)なるためのヒントは、このHPにもたくさん書いてありますので、参考にしていただけたら、と思います。

   

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