悩みのヒント 怒りがコントロールできない


 怒りという感情は、人の感情の中でも激しいものだと思います。瞬間的に湧きあがり、一気に増幅して、自分ではなかなかコントロールできなくなってしまいます。
 怒りの感情に駆られて、人に対して悪いことをしてしまったり、自分にとってよくないことをしてしまうこともあります。一時の怒りの爆発によって、大きい不幸を招いてしまうこともあります。
 今週・来週・再来週と、「怒りがコントロールできない」という悩みについて考え直してみることにします。

1.「怒りをコントロールしよう」と決意する
 「怒り」は激しい感情であり、コントロールが難しい感情の一つだと思います。
 それでも、心がければ「ある程度はコントロールできる」、努力を続ければ「少しずつコントロールできるようになれる」と思います。

 怒りをまったくコントロールできない人の中には、「自分は怒りがコントロールできない」「性格だから」などと、あきらめている人が多いのではないでしょうか。
 また、自分の怒りの原因は「相手のせい」「相手が悪い」としか考えられない人もいます。

 怒りの発生の原因はその出来事や相手のせいですが、怒りの感情を大きくし、持続してしまうのは「自分のせい」です。
 また、怒りはまったくコントロールできないものではない、と思います。

 心がければ「ある程度はコントロールできる」、努力を続ければ「少しずつコントロールできるようになれる」と考えましょう。
 そして、「怒りをコントロールするように心がけよう」「怒りをコントロールできるようになろう」と決意することが、第一歩だと思います。

2.自分の怒りに気づく
 「怒りをコントロールしよう」と決意しても、自分が怒った時にそれに気づけないと何もできないでしょう。
 まず、自分の怒りに気づけるようになることが肝心です。

 自分の怒りの感情に気づけるようになるための方法としては、「私には怒りを大きくしてしまう(考え方の)クセがある」と自覚することからだと思います。
 さらに、「こういう時に」「こういうことで」「この人に対して」のように、クセが出やすい状況を自覚できれば、より気づきやすくなるでしょう。

 怒りが湧きあがった時に、「あ、またこのクセだ」と気づけることが増えるでしょう。
 そういう状況になりつつある時に、「気をつけよう」と事前に思えることもあるでしょう。
 少しでも早く気づくことができれば、それだけ怒りの感情が小さいうちに抑えることができます。

 すぐにうまくはできないかもしれませんが、「自分の怒りに気づいて、コントロールできるように心がけよう」と考えていれば、少しずつ気づけるようになれると思います。

3.怒りの感情を鎮める努力をする
 自分の怒りに気づくことができれば、その感情を鎮める努力ができるはずです。
 一般的によく言われる方法としては、「深呼吸をする」「10数える」があります。
 自分で怒りを鎮めようと、このような努力をすれば、少なからず効果はあるでしょう。

 心を鎮める考え方としては、「受け入れる」考えがあります。
 「こういうこともある」「こんな人もいる」などと、現実を受け入れる。
 「怒りが湧くのもしかたがない」「こういう時もある」などと、自分の感情を受け入れる。
 「相手のことを悪く考えてしまうのもムリもない」などと、自分の考えを受け入れる。
 このような言葉を心の中で言うことができれば、怒りの感情を少しは鎮めることができるのではないでしょうか。
 ある程度感情がおさまってそれで我慢できれば、それでいいのだと思います。「完全に感情をコントロールできないといけない」のような完璧主義はよくないでしょう。

 怒りが湧いたら、最低限、その場で爆発させないことが肝心です。
 「この問題はあとで考えることにして、今は心を鎮めることを心がけよう」のように考えられたら、と思います。
 また、可能であれば、「その場を離れる」ことも有効な方法です。

 「怒りはコントロールできない」とあきらめずに、「怒りを鎮めよう」と努力すれば、それなりの効果はあるはずです。

4.怒りをもち続けない
 怒りが発生した場をやり過ごすことができたら、あとは怒りの感情をもち続けないように心がけることが大事です。
 そのための方法としては、「気分転換する」ことと「考えないようにする」ことだと思います。

 気分が悪くなったら、意図的に気分転換をはかる習慣をつくることができたらと思います。
 怒りの場合には、まず「頭を冷やす」方法を実践できたらいいでしょう。たとえば、トイレに行く、深呼吸をする・外の新鮮な空気を吸う、タバコを吸う、飲み物を飲むなどです。
 気分転換の方法はいろいろあると思います。自分の得意の気分転換法をいくつかもっていると、いろんな状況で役に立つでしょう。

 怒りが続いてしまうのは、その事・人のことを考えてしまうからでしょう。
 つい考えてしまうのはしかたがありません。気づいて、その事を考えるのをストップして、他の事に考えを向ければいいのです。
 考えたほうがいい重大な問題の場合でも、四六時中その事を考えるのはよくありません。「今考えたほうがいいか?」と考え、考える時には“落ちついて”“集中して”考えることが重要です。その方法としては、「紙に書いて考える」ことをおすすめします。
 今は考えたくない時・今を大切にしたい時には、「あとで考えよう」「今だけは」などの今を大切にできる考え方ができたらと思います。
 考えてもしかたがない問題や考えなくてもいい問題の場合には、「こんなことを考えるよりも、いいことを考えよう/いいことをしよう・始めよう/気分転換をしよう」などと、自分にとっていいことに考えを切り替えることができればいちばんいいでしょう。

 気分が悪いと、ついその原因について考えてしまいます。気分よく生活することを心がけ、つい怒りの原因について考えてしまってもそれに気づいて、幸せになる考え方を心がけることができるようになれたら、と思います。

5.おすすめの怒りをコントロールする方法
 瞬間的に湧きあがる激しい怒りをコントロールするのは、すごく難しいことだと思います。
 私がおすすめする、怒りをコントロールする方法は「ハオハオ」です。

 イヤな気もちになった時には、「ハオハオ」と考えるように心がけることで、自分の悪感情をコントロールしやすくなります。
 「ハオハオ」というのは基本的には受け入れる考え方です。怒りが発生した時には、「ハオハオ、こういうこともある」「ハオハオ、こんな人も人もいる」などと考えることで怒りの発生を早めに抑えることができます。
 「ハオハオ、ハオハオ、・・・」と心の中で言うことで、心が少しは落ちつきます。同時に、余計なことを考えなくてすみ、怒りの爆発を防ぐことができます。「ハオハオとやり過ごす」ことで、怒りの爆発を防ぐことができます。

 また、あとから思いだして怒りが再発した場合には、「ハオハオ、まぁいいか」「ハオハオ、こんなことを考えるより何かいいことを始めよう」などと、考えを切り替えるきっかけになります。

 「ハオハオ」については、違和感がある人もいると思いますが、自分の感情をどうしてもコントロールできないと悩んでいる人は、少しの間でも試してみることをおすすめしたいと思います。
 「ハオハオ」を身につければ、けっこう強力だと、私は実感しています。

6.人は人、自分は自分
 瞬間的に湧き上がる激しい怒り以外にも、人に対するちょっとした苛立ちや、持続する怒りがあります。
 そういう怒りに対して役に立つのが、「人は人、自分は自分」という考え方です。
 「人は人、自分は自分」と考えることができれば、人に対する心の中のイライラや怒りが少しは鎮まるでしょう。

 人に対する怒りをもたなくてすむようになるためには、「人は人」と思えるようになることと、「自分は自分」と思えるようになることが重要だと思います。

 本当に「人は人」と思えるようになれば、人に怒りを感じることは少なくなるでしょう。
 「人は人」と思えるようになるためには、「人を受け入れる能力」が必要ではないかと思います。
 「こういう人もいる」と、その人の存在を受け入れられるようになる。
 「この人にはこういう所がある」と、その人の欠点や問題点を受け入れられるようになる。できれば、その人のいい所や存在価値を考えられるようになる(いい所を受け入れる)。
 「この人にはこの人の考え方ややり方や生き方がある」と、その人の個性を尊重できるようになる。
 このように「人は人」と考えられるようになれたら、と思います。
 そのために役立つのが、「人はハオハオ」という考え方です。

 本当に「自分は自分」と思えるようになれば、人のことで心が左右されることは少なくなるでしょう。
 そのためには、「自分はハオハオ(好好)」という考え方が役立つと思います。

 「人は人」も「自分は自分」も、本当にそう思えるようになるためには時間がかかると思いますが、そう思えるようになろうという目標をもって努力すれば、少しずつそう思えるようになると思います。それとともに、自分の中の人に対する怒りは小さく、少なくなっていくと思います。

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