悩みのヒント 子供にきつくあたってしまう


 自分の子供に対して、つい「きつくあたってしまう」と悩む人がいます。
 言葉や身体的な暴力で、子供の心や身体を痛めつけてしまいます。
 「子供にきつくあたってしまう」という悩みについて考えることにします。

1.子供の心への影響を考える
 もし、子供のために理性的に叱っているという自信があるのなら、問題はないのかもしれません。
 でも、自分の感情をコントロールできずに、子供にきつくあたっているとしたら、それが何のためであってもよくないと思います。ましてや、その手段が言葉や身体的な暴力だとしたら、なおさらです。

 まだ、幼い子供だったとしたら、「いい子」を演じるようになるかもしれません。でもそれは、「人の目を気にする」「人を信じられない」「生きることを楽しめない」というような心の傷をつくっているのではないかと思います。
 思春期になれば、子供は親に反抗するかもしれません。反抗するのが自然な気もします。子供への接し方をそのまま続ければ、子供とぶつかり、子供は親を嫌い、関係は悪化するでしょう。それが非行の原因になることも十分に考えられます。

 などということは、「子供にきつくあたってしまう」と悩む人はよくわかっているのではないでしょうか。
 「子供が悪い」としか考えられずに、たいして悩まない親に比べたら、ずっとましだと思います。
 でもやはり、子供(の幸せ)のため、家庭(の幸せ)のため、自分(の幸せ)のために、自分をいいほうに変えていけたら、と思います。

2.感情をコントロールする努力をする
 まず、「自分は××だから感情をコントロールできない」と思い込むのはやめましょう。
 「努力すればある程度は感情をコントロールできるようになれる」と考えましょう。いつでも、完全に、コントロールできるようになるということではありません。少しは感情を抑えられるようになり、感情の爆発を防げることが少しずつ増えていくというイメージです。

 次に、「子供が悪い」からと決めつけるのもやめましょう。
 理由はなんでも、言葉や身体的な暴力で子供の心身を痛めつけているのは自分です。その手段をとってしまうのは自分に問題があるのです。

 感情をコントロールする努力の方法は、「感情をコントロールできない」を参考になさってください。

 第一に、感情をコントロールするために「ハオハオ」を使ってみることをおすすめします。
 子供の言うこと・することを「ハオハオ」と受けとめる。
 自分が怒ってしまうのも「ハオハオ、しかたがない」のです。
 怒りがわいてしまった時には、ただ「ハオハオ」と心の中で唱えるだけでも、余計なことを考えずにすみ、感情を暴発させないですむようになれるのではないかと思います。

 第二に、考え方を変えることです。
 子供が自分の思うようにしないのは「当たり前」と考えることからだと思います。
 次に、「自分の考えは正しい」と考えるのはやめましょう。正しいか正しくないかよりも、子供と自分の心を大切に考えましょう。子供の心を傷つけないように、自分の感情を少しでもコントロールできるようにすることが大事なのではないでしょうか。
 いくら正しくても、相手に伝わらなければしかたがないのです。子供の感情が拒絶している時には受け入れられないし、逆に反発するだけでしょう。
 正しいかどうか以前に、親への信頼がなければ素直に聞けないし、親は敵だと感じていれば何を言っても受け入れられないでしょう。

 最後に、「気分よく生活する」ことを心がけましょう。
 子供にきつくあたってしまう理由は、実は他の何かへの不満が大きいのではないでしょうか。
 気分よく過ごせるようになれば、子供に対して過剰に反応しなくてもすむようになれるのではないでしょうか。

 感情をコントロールできるようになることも、気分よく生活できるようになることも、すぐにうまくはできないと思いますが、心がけと努力を続ければ少しずつできるようになれると思います。

3.子供を幸せにする行為を実践する
 今の子供との関係を変えたいと思うのなら、まず自分が変わることです。
 第一の方法は、子供の言うことをとにかく聞くようにすることが大事だと思います。
 自分の意見を控えて、子供が言うことをちゃんと聞いてあげることです。
 話をよく聞くために「ハオハオ」を使ってみることをおすすめします。心の中で「ハオハオ」と言いながら聞くだけで、だいぶ落ちついて聞くことができると思います。
br  第二の方法は、子供との関係が悪くても、子供を幸せにする行為を実践することです。子供の幸せを考えているのなら、すべきことはきつくあたることではなく、子供を幸せにする行為でしょう。
 やさしい一言だけでもいいのです。「ありがとう」「よくやった」「こういうこともあるよ」「大丈夫だよ」・・・。
 また、微笑みや笑顔だけでも少しは子供を幸せにできるでしょう。(そのためには、つくり笑顔ではなく、自分が幸せに暮らせればいちばんいいのですが)
 人を幸せにすることについては、「愛について」を一度お読みいただけたら、と思います。人間関係を良くするためにも参考になさってください。

4.自分を変えるきっかけ
 実際に自分を変えるのには、抵抗があると思います。
 一つは自分の気もちの抵抗です。今までと違うことをする違和感や、なんで自分がこんなことをしなくてはいけないのかという心の中の思いなどです。
 もう一つは相手(子供)の気もちへの抵抗です。自分が急に変わったら、子供が変に思うのではないか、素直に受けとってくれないのではないかなど。

 自分を変えるきっかけがあったほうがいいのかもしれません。
 そこで一つの提案は、「子供に宣言する」ことです。
 まずは、今までのことを子供に謝罪する。
 次に、心を入れかえることを宣言する。
 そして、自分を変える努力をすることを約束する。
 さらに、子供に協力をお願いする。

 このような宣言をすることで、子供にも自分の意図が伝わるし、自分の気もちも固まるのではないでしょうか。
 宣言した以上、やらなければ親として示しがつかないのではないでしょうか。

5.もう一つの提案
 やはりここでも、親にきびしいことを書いてしまったと思います。
 感情をコントロールすることも、考え方を変えることも、自分を変えることも、難しいことです。
 それがうまくできないことに、イライラしてしまったり、自分を責めてしまうようでは、苦悩を増やすだけになってしまいます。

 そこで、もう一つの提案です。
 「子供の人生は子供のもの」と心の力を抜き、「子供がどうしようとかまわない」と手を抜いてしまってはどうでしょうか。(もちろん、犯罪行為などの許されないことはあります)
 そうすれば、自分もラクになれるし、子供もラクになれるはずです。

 それでできた時間を、自分が幸せに過ごすために使えばいいのです。
 そうすれば、心の余裕をもって、子供を見守ることもできるのではないでしょうか。
 その中で、3.で書いたような子供を幸せにすることが少しでもできれば、なおいいでしょう。

 完全に手を抜くことは難しいかもしれませんが、もう少し子供のことをラクに考えることができたら、と思います。

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