悩みのヒント 過去のいじめ・裏切りが忘れられない


 過去に受けたいじめや裏切りが忘れられないと悩む人がいます。
 過去の悪い記憶を想い出してつらい思いをしてしまったり、人を信じられなくなってしまったり、人との関わりが怖くなってしまったりしてしまいます。
 「過去のいじめ・裏切りが忘れられない」という悩みについて考えてみることにします。

1.想い出してつらくなってしまう
 つい想い出してしまうのはしかたがありません。無意識にですから。
 「忘れられなくてもいい〜“忘れなきゃ”には無理がある〜」ということを、『くよくよしない考え方』に書きました。
 「忘れよう」と思っても、忘れられるものではありません。「忘れよう」「忘れなくちゃいけない」と自分に言い聞かせるのは逆効果です。
 「忘れなきゃいけない」というのは無理があると思います。また、「忘れられない」と嘆くのもどうかと思います。

 「忘れられなくたっていいじゃないか」「想い出したっていいじゃないか」と考えたほうがいいのではないでしょうか。ふと想い出してしまってもそんなにくよくよしなければいいのです。それ以上余計なことを考えなければいいのです。早めに気づいてその事を考えるのをストップして方向転換すれば、それでいいのです。「くよくよしているのに気づいたら、何かいいことを始めよう」(1章参照)と、想い出すたびに何度でも。
 また、「なんになる?」と考えることができれば、過去の事を想い出すのを途中でストップできるのではないでしょうか。
 「心の傷が痛むのは、自分がいじっているから」という考え方が役に立つかもしれません。

 過去の事でつらい思いをあまりしたくないと思うのなら、考えを途中で変えるように心がけてみてはどうでしょうか。
 「考えてもしかたがないことを考えないためには」に書いてあるような、何かいいことを考え始めるきっかけにできたら、と思います。

2.人を信じられない
 「人を信じられない」と悩む人もいます。
 過去にいじめを受けたり、人に裏切られた経験がある人は、「人を信じられない」と思ってしまいやすいのかもしれません。

 人を信じられる/人を信じられないというのは、二つに一つでしょうか?
 どのくらい信じられるか、という程度の問題とも考えられます。
 0%(まったく信じられない)から100%(完全に信じられる)まである、ということです。

 「人を信じられない」と言う人の中には、100%信じられないから、少しでも疑念があるから、という人が多いような気がします。
 「人を信じられる」と言う人でも、「100%信じられるか?」と聞かれたら、そうではないという人が多いのではないでしょうか。

 私は、100%信じられなくてもいい、人によって信じる度合いがあっていい、と思うのです。
 ある程度信じて、それなりにつきあえばいいのではないでしょうか。

 100%信じることができないからと言って、人づきあいをまったく避けてしまったり、そんな自分を責めたりしないほうがいいと思います。
 また、信じられるかどうかは別にして、「信じたいから信じよう」というのもあっていいと思うのです。

 人を信じることについては、こちらこちらも参考になさってください。

3.人と深くつきあうのが怖い
 いじめを受けたり、裏切られた経験から、人と深くつきあうことが怖くなってしまう人もいます。人に傷つけられるのではないかという恐れ、裏切られるのではないかという恐れ、相手が心変わりするのではないかという恐れなどです。
 そのために、人づきあいを避けてしまう人もいます。

 一つの対策は、無理をして人と深くつきあわなくてもいい、考えることだと思います。
 必要な人とそれなりにつきあえばいいのです。
 深くつきあう人は、ごく限られた人だけでいいのではないでしょうか。
 また、人と親しくつきあうことにあまりこだわらないほうがいいと思います。

 もう一つの対策は、リスクを覚悟して人とつきあうことではないでしょうか。
 何でも、うまくいくこととうまくいかないことがあります。人づきあいの中でも、いいことと悪いことがあります。
 悪いことがあるかもしれないけど「その時はその時」と覚悟し、人づきあいのいいことのほうを期待して、つきあったほうがいいのではないでしょうか。悪い可能性を恐れていい可能性を最初から捨ててしまうのはもったいないと思うのです。
 また、悪い結果を恐れるよりも、つきあいの過程のいいことを大切に考えてみてはどうでしょうか。
 すべての人づきあいから逃げてしまうのは、自分のためによくないと思います。

4.受け入れる
 怖いと感じすぎてしまうのは、過去の経験をちゃんと受け入れることができていないのではないかと思います。
 そういう経験が過去にあったことはしかたがない。(ハオハオ)
 つい想い出してしまうことがあるのもハオハオ。
 人が信じられないと思ってしまうことがあるのもハオハオ。
 人と深くつきあうのが怖くなってしまうことがあるのもハオハオ。
 でも、今の自分はちゃんと生活している。完全ではないかもしれないけれど、立ち直ることができた。
 今の自分はこれでいい。(好好)
 このように考え、受け入れることができたら、と思います。

 できれば、「いい経験」と考えられたら、なおいいでしょう。
 少なくとも、過去のつらい出来事から立ち直れたという経験はあるはずです。万が一、また同じような事があったとしても、いずれは立ち直れると思えるでしょう。(そう思えるということは、「いい経験」と言っていいと思います)

 問題は、これからどうするかです。自分のためには、ただ怖れるだけでなく、どう人とつきあっていけばいいかを考え直してみてはどうでしょうか。
 少なくとも自分は人を傷つけるようなことはしないように心がけ、人にやさしく接しようと思えたとしたら、それは人間としての成長であり、いい経験にできたと言ってもいいのではないでしょうか。
 また、自分が経験したつらい思いをしている人がいたら、何か力になれるのではないでしょうか。
 過去の不幸な経験を、これから人づきあいを大切にするために活かすことができたら、と思います。

 「心の傷」も参考になるかもしれません。

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