悩みのヒント 人の目・人の思惑が気になる


 「人の目が気になる」「人にどう思われるかを気にしてしまう」という人もいます。
 人の目・人の思惑を気にして、自分らしくできないというような人もいます。
 今週は、「人の目が気になる」と悩む場合について考えてみることにします。

1.気になっても、苦にしない
 人の目が気になることは誰にでもあるのだと思います。
 無意識に人の目を気にして行動していることも多いでしょう。

 まずは、「人の目が気になってもいい」と考えられるようになれたら、と思います。

 「人によく思われたい」「人に評価されたい」「人に好かれたい」というような思いは、誰の心の中にもあると思います。
 また、「人に悪く思われたくない」「人にバカにされたくない」「人に嫌われたくない」という思いも同様です。

 これらの思いがあることは悪いことだとは思いません。
 人はひとりでは生きていけません。多くの人の中で幸せに生活するためには、人間関係がいいに越したことはありません。
 また、「人の目」があるから、悪いことをしないように自分を律することもできるし、自分を向上させることもできるのだと思います。

 ただし、「人によく思われたい」「人に悪く思われたくない」というような思いのために、(自分にとって)よくないことをしてしまったり、イヤな思いをしてしまうのでは問題です。
 「人の目が(多少)気になっても、(あまり)苦にしない」ようになれたら、と思います。

2.人に良く思われたい
 人の目を気にしてしまうのは、「人に良く思われたい」という思いが心の中にあるからかもしれません。
 だったら、人の目を自分のためにうまく利用できたらいちばんいいのではないでしょうか。
 誰かに良く思ってもらえるように、何かいいことを頑張る力に変えられたらいいでしょう。
 また、人に見えるように何かをすることで張り合いややりがいを感じられることもあります。たとえば、自分のHPをもって何かの活動をするなんていう方法もあります。
 誰か見てくれる人がいれば、自分の力になるでしょう。(私の実感です)

 「自分を評価してほしい」「ちゃんとやっていることをわかってほしい」「本当はほめてほしい」というような隠れた思いは、誰にでもあると思います。
 だったら、その相手に自分のいい所をアピールできるように努力すればいいでしょう。自分の向上につながれば、それはいいことです。

 ただし、人の目を気にし過ぎると、いろいろ問題があると思います。
 たとえば、「人によく思われたい」という隠れた思いのために行われるものの一つに、「見栄をはってしまう」ことがあります。自分をよく見せたいために、ムリをしたり、ムダなことをしたり、ウソをついたりしてしまいます。
 そのことで、必要以上に気を使い、時間やお金を使い、後悔や自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。

 人の目を意識してイヤな感じがした時には、「(人の目を)意識しすぎかな?」と考えてみれば、「意識しすぎ」に気づけるのではないでしょうか。
 「意識しすぎ」だと気づいたら、ちょっと心の力を抜くことを考えてみてはどうでしょうか。
 また、「人に良く思われたらいいな」ぐらいの気もちで、人の目を意識できたらいいのではないでしょうか。

3.人に悪く思われたくない
 「人に悪く思われたくない」「人に嫌われたくない」というような隠れた思いのために気を使い過ぎて、必要以上にイヤな思いをしたり、疲れてしまったり、自分がやりたいことや生活を愉しむことができなかったりしてしまうのはよくないでしょう。

 相手がどう思うかは、「相手の問題」と考えていいのではないでしょうか。
 ある程度気を使った上で、自分に悪意がないのなら、「どう思われてもいい」「勝手になんとでも思えばいい」ぐらいの気もちがほしいと思います。
 相手が誤解した場合には、それは相手の責任です。その相手が自分にとって大切な人だったら、誠実に話をすればきっと誤解はとけるのではないでしょうか。

 人の視線や表情や咳払いなどのちょっとしたしぐさに対して相手が自分のことを悪く考えているのではないか、人の態度や行動から嫌われているのではないか、と考えてしまうこともあるという人いると思います。
 人がどう思っているかはわかりません。自分の不確かな推察を信じ込まないほうがいいでしょう。
 はっきりわからないことで悩み苦しむのはやめたほうがいいのではないでしょうか。

4.人の目とは?
 「人の目」とは、自分の心が作り出した自分の影のようなものではないでしょうか。
 自分の影を気にして、恐れたりイヤがっていたら、たいへんだと思いませんか。
 自分の影はあるものです。それを気にするのがよくないのです。
 「自分が勝手に作り出した“人の目”におびえて、イヤな思いをするのはバカらしい」のではないでしょうか。

 「人の目」とは、人が自分のことをどう考えているか、というよりも、自分が自分のことをどう考えているか、のほうが近いような気がします。
 いずれにしても「人の目」は、人の考えではなく、自分の考えだと思います。自分(の心の中)で対処するべきものだと思います。

 “人の目”が気になってしまうのはある程度しかたがないと思います。
 「気になっても(いい)、苦にしない」ようにできたら、と思います。
 また、「人は人自分は自分」と思えるようになることが大切だと思います。

   

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