帰りが遅い
夫の「帰りが遅い」ことを不満に思っている奥様もけっこういます。夫の言い訳は「仕事が忙しい」「つきあいも仕事のうち」などです。
帰りが遅い理由で多いのは、本当に忙しい、残業やつきあいなど職場の慣例で早く帰りづらい、なんとなく家に早く帰りたくないの3つだと思います。
本当に仕事が忙しい人も(自分で忙しくしている人も)います。期末や月末・月初や納期前・締め切り前などはすごく忙しいという人は多いでしょうが、年中そんなに忙しい人は少ないと思います。
みんなが忙しくて残業が多く、早く帰りずらい雰囲気の職場もあります。仕事が終わると飲みに誘われてことわりずらい関係もあります。でも、本人に強い意思や決意があれば早く帰れる日もあるはずです。
家に帰っても「居場所がない」「居心地が悪い」などでなんとなく早く帰りたくないという人もいます。早く帰っても文句ばかり言われたり、愚痴や人の悪口ばかり聞かされたり、邪魔者のように扱われたりでは、そういう気もちもわからないではありません。家族との関係が悪くなっている場合もそうでしょう。
実際には3つの合わせ技みたいな場合が多いのではないでしょうか。仕事もそれなりに忙しくて、なんとなくすぐに帰る気がしない、同じような思いを持った仲間がいる。こんな感じでしょうか。
と言っても、妻から見れば勝手な言い訳で、それに対して言いたいことは山ほどあると思います。でも、それで文句を並べたててもいい結果は望めません。まずは相手の事情も察してから、現実的な方法を考えてみたらどうかと思います。
1つの方法はうまくお願いすることです。たとえば、「週に1日は早く帰ってきてほしい」などととりあえず実現可能そうな条件をつけてみてはどうでしょうか。
もう1つは太陽政策です。夫が早く帰りたくなるような家庭の雰囲気や共通の楽しみや目標を工夫することです。夫が早く家に帰りたいと思うようになれば、黙っていても帰れる時は早く帰ってくるはずです。いちばん大切なのは相手への思いやりかもしれませんが、妻がそういう気もちになれるか、夫がそういう気もちを受け取ることができるかが問題なのかもしれません。
もう1つの方法は、「亭主元気で留守がいい」と割り切って、自分は自分の生活を愉しむようにすることです。