浮気・不倫
夫/妻の浮気・不倫に悩む人がいます。これは夫婦にとって重大な問題です。相手の大きな裏切り行為と言えるでしょう。離婚を考えてしまう人もいるでしょう。離婚を考えることについては次回に書く予定です。
結婚前に、「浮気をしたら、即離婚」と言い渡したり約束させた人もいるかもしれませんが、それをそのまま実施できる人は少ないでしょう。
浮気が発覚した場合、まず話し合うことが必要です。
相手が謝罪し、「不倫はやめる」「浮気はもうしない」と約束するのなら、(何度かは)信じてもいいでしょう。しかし、それが繰り返されるようでは・・・。
「浮気は男の甲斐性」とか「迷惑かけなきゃいいだろう」とか「お前が悪い」などと相手が開き直ったり、話し合いに応じない場合もあります。「浮気は浮気」などとこのまま家庭生活を続けようとする人も、口では「お前(家庭)が大事」「もうちょっと待ってくれ」などと言いつつそのままの関係を続ける人も、逆ギレして相手から「離婚しよう」と言いだす人もいます。
大きく分ければ、このまま相手と結婚生活を続けるか離婚するかです。
まずは、「自分がどうしたいか」をはっきりさせることだと思います。それには、いろんなことをよく考えて自分で決断する必要があります。人に相談したとしても、最終的に選ぶのは自分で、その責任は自分が経験としてとるしかありません。
「やめるか?」という人生の選択で、「やめる前にできること」があるのではないか、と以前に書きました。この場合、「離婚を決断する前にできること」です。
1つは、相手を変える努力。まずは、自分のつらい気もち、自分の相手に対する気もち(愛情)、自分がどうしてほしいか、同じ事が続くようではどうなるか、などをうまく相手に伝えることが大事だと思います。
もう1つは、自分を変える努力。まずは、この問題でそんなに悩み苦しまない強い自分になれるように心がけること。自分の大切な家庭がかかっているのです。自分がしっかりして守れるようになれたら、と思います。感情的になって相手につらくあたるだけでは、いい方向には進まないのではないでしょうか。
両者兼ねた努力。自分を変えることで相手を変えられるかもしれません。一旦、相手を許した後には、いい家庭にできるように努力することです。相手に対して愛情をもって、相手の幸せを考えて実践することです。家庭内カウンセラーを目指す気もちになれれば、なおいいと思います。
「浮気は男の甲斐性」と言える妻や、「芸の肥やし」と言える芸人の妻も中にはいますが、そんな人はめったにいないでしょう。「病気だからしょうがない」「(女グセの悪い)子供といっしょ」などとあきらめている人はけっこういそうです。
そうでも考えないと長い間ずっと泣きながら結婚生活を続けることになってしまいます。そのために、悩み苦しみ続けて内臓の病気や心の病気になってしまうより、あきらめてしまったほうがいいのかもしれません。そういう選択も考えられるということです。
本来いちばん問題なのは夫婦の関係です。そこには、愛情関係/親子・家族関係/経済関係/社会(親戚/地域/仕事など)関係などがあります。愛情関係が基本ではあるのですが、それだけではありません。
浮気・不倫の発覚によって愛情関係が悪くなってしまう恐れもありますが、逆に愛情関係を見直して暖かい関係になる努力をすることが再発を防ぎ、幸せな家庭を築くきっかけになるのかもしれません。少なくともその努力をしてみる価値はあるのではないでしょうか。いつまでも相手を責め続けたり、より冷たい関係になるよりもいいはずです。
愛情関係に多少問題があっても、自分がそれなりに幸せに暮らせるのならいいと考えられれば、それは可能なことだと思います。実際、生活の中では夫婦が関わっていない時間のほうが多いのではないでしょうか。その時間を自分なりに愉しむ工夫をすれば、けっこう幸せに暮らせるようになれると思います。