まわりに迷惑をかける人がいる
自分のまわりに「迷惑をかける人がいる」と悩む人がいます。
身近な人の、言葉による迷惑(ひどい言葉/悪口/うわさ話/ウソなど)、迷惑な電話、遅刻したり約束を守らなかったりする、借金などの金銭的な迷惑、他の人とトラブルを起こす、など。近所迷惑(騒音、ゴミの捨て方、ペットのフン、迷惑駐車など)。中には、犯罪的な迷惑(暴力、盗み、セクハラ、ストーカーなど)もあります。
その人のためにイヤな思いをすることが多く、その人とどうつきあっていけばいいのか困ってしまいます。
「まわりに迷惑をかける人がいる」という悩みについて考えてみることにします。
1.3種類の対策
迷惑をかける人に対して、3種類の対策があると思います。
一つめは、迷惑行為をやめさせるようにする。
二つめは、つきあいをやめる。
三つめは、苦にしないようにする。
この三つの対策について、考えてみようと思います。
2.迷惑行為をやめさせるようにする
相手に迷惑行為をやめさせるためには、どうしたらいいでしょうか?
まず考えられるのは、相手に直接言うことでしょう。
相手が迷惑をかけていると気づかずにやっているようなら、やめてもらえるようにお願いしてみれば、やめてくれるか、少しは減るかもしれません。
ただし、相手によります。言ってもムダな人、ぜんぜん聞いてくれない人、話にならない人もいます。また、相手によっては、逆ギレされたりするかもしれません。
そういう相手に迷惑行為をやめさせるためには、もっと強硬な手段が必要かもしれません。たとえば、しかるべき人や所に訴えることです。
これらについては、「意地悪された」の「どのくらい対応するか」を参考にしてください。
迷惑行為をやめさせようとしても、相手にもよりますが、すごく難しいことでしょう。
世の中には、変えようがないどうしようもない人が実際にいます。
ムダな努力はやめて、他の対策を考えるしかない場合もあります。
「相手が迷惑行為をやめてくれない」と、ただ嘆いていてもしかたがないのです。
また、今後の相手との関係を悪化させたくない場合には、強硬な手段はなかなかとれないでしょう。
もし、つきあいをやめてもいい相手なら、そういう手段も考えられます。
3.つきあいをやめる
迷惑をかける相手とのつきあいをやめようと決心したのなら、その方法は考えられるでしょう。
基本的には、相手と接することを回避すればいいのだと思います。
相手のいる場所には近づかない、相手の誘いはことわるなど。
一時的に、相手につらい思いをさせてしまうのはしかたがありません。中途半端にやさしくして、ずるずると悪い関係を続けるのは、自分のためにも相手のためにも、いいことではないでしょう。
相手に絶交を言い渡すかどうかは、それぞれの判断だと思います。
もし、相手がしつこい場合には、誰かに間に入ってもらう方法も考えられます。相手が無視できないような人に間に入ってもらえれば、つきあいをやめることができるのではないでしょうか。
つきあいをやめたくても、やめられない相手もいるでしょう。
切れない縁・関係の人もいます。つきあいをやめることで失うものが大きい場合もあります。
つきあいをやめられないのなら、それなりにつきあっていくことを考えたほうがいいでしょう。ただ嫌がって嘆いているだけでは何も変わりません。
本来なら、相手との関係をよくする努力をすることで関係がよくなり、相手が変わってくれて迷惑行為が減ってくれればいちばんいいのでしょうが。それが簡単にできるくらいなら、そんなに悩んではいないのでしょう。
それなりにつきあう一つの方法は、つきあいを減らすことでしょう。相手と会う機会や時間が減れば、それだけ迷惑行為の被害を受けることは少なくなるでしょう。
もう一つの方法は、相手の迷惑行為を苦にしないように心がけることです。
4.相手の迷惑行為を苦にしない
相手の迷惑行為を苦にしないための考え方としては、まず、「この人はこういう人」と認識することです。「こういう人」とわかった上でつきあう覚悟をすることだと思います。
「罪を憎んで、人を憎まず」という言葉があります。
迷惑行為には毅然と対応して、それ以外の部分ではふつうに接することができればいいでしょう。
「それはそれ、これはこれ」と考えてみてはどうでしょうか。
また、「一時の事」と考えることで、苦にする時間を最低限にできたら、と思います。
できれば、相手のいい所や自分にとって価値がある所を忘れないように、「××な所もあるけど、○○な所もある」などと、時々思い返してみるといいでしょう。
「相手に対する考え方」を変えれば、相手に対する感じ方が変わります。
「イヤな人がいる」「悪い関係を苦にしない」も参考にしていただけたら、と思います。
また、「ハオハオ」を身につけることで、「もう少しラクにつきあう」ことができるようになれたら、と思います。