悩みのヒント 感情をコントロールできない


 「(自分の)感情をコントロールできない」と悩む人がいます。
 怒り嫉妬、悔しさ・後悔寂しさ・孤独感不安、自己嫌悪・罪悪感虚しさなど様々な感情があります。
 感情をうまくコントロールできるようになれば、不幸に陥ることも減り、幸せに暮らしやすくなると思います。
 感情を少しでもコントロールするための方法を考えてみようと思います。

1.感情はある程度はコントロールできる
 人は感情によって動かされる生きものです。その時の感情によって考えや行動が変わってしまうものです。
 頭ではわかっていても、感情がついていかない、感情が許さないということもよくあります。

 でも感情に流されてばかりいたら、問題行動を起こしてしまったり、やるべきことをやらなかったりして、生活に支障をきたしてしまうのではないでしょうか。それでは、幸せに暮らすことは難しいでしょう。
 「感情(をコントロールできない性格)の問題だから」と簡単にあきらめてしまわないほうがいいと思います。

 「感情はある程度はコントロールできる」ようになれるものです。
 その方法として、物事の受けとめ方を変える/考え方を変える/気分を変えるの3つの方法を、改めて考え直してみることにします。

2.物事の受けとめ方を変える
 物事の受けとめ方は人によって違います。同じ悪い事があっても、大きく動揺してしまう人もいれば、平然としていられる人もいます。受けとめ方によって、感情の発生が違うのです。

 物事の受けとめ方を変えるというのは、すごく難しいことのように感じられます。性格の問題や人間(の器)の大きさの問題のように考えられるからです。だから、そんなことが(簡単に)できるわけがないとあきらめてしまっている人が多いと思います。

 物事の受けとめ方を変える方法は、このHPの読者の方ならすでにご存知だと思います。
 「ハオハオ」と(心の中で)言うだけで、ある程度は感情をコントロールできるのです。
  悪い事があった。ハオハオ(こういうこともある)
  イヤな(ことをする)人がいる。ハオハオ(こういう人もいる)
 さらに、自分の感情と考えを受け入れる。
  イヤな感情が湧いてきた。ハオハオ(しかたがない)
  人や自分を悪く考えてしまった。ハオハオ(今はムリもない)
 自分の感情を受け入れることで、感情の爆発を防ぐことができるのです。
 自分の感情に驚いたり自分の悪い考えに嫌悪して、過剰に反応してしまうから悪い感情が爆発してしまうのです。
 「ハオハオ(いいんだよ)」と受け入れることで、悪い感情の発生をある程度は抑えることができるのです。それができれば、「ハオハオ(まぁいいか)」などとひと言でかたづけることもしやすくなります。(問題化しないことがいちばんの方法だと思うのです)

 それができない場合には、次に書くような「考え方を変える」ことで対応できたら、と思います。

3.考え方を変える
 イヤな感情がいつまでも続いてしまうのは、そのイヤな事を考え続けてしまうからです。イヤな事やイヤな人のことを繰り返し考えていたら、イヤな感情はいつまでたってもおさまりません。
 イヤ感情が強くなってしまうのは、その事に対して悪い考え方をしてしまうからです。「誰が悪い」とか「思い通りにならないと許せない」などと考えたら、イヤな感情は膨らんでしまいます。

 原因究明や問題解決よりも、まずは感情をうまくコントロールできることが重要です。原因究明や問題解決は、感情をコントロールしてから考えたほうがいいでしょう。でも、感情がコントロールできれば、原因究明や問題解決の必要がないことも多いのではないでしょうか。

 イヤな感情をコントロールするためには、まず自分の悪感情に気づくことです。それができるようになるためには、日頃から「気分よく過ごそう」「幸せに暮らそう」と心がけることだと思います。
 そして、イヤな感情を抑えるためには、今考えていた事を考えるのをストップする(そして、何かいいことを考える)か、その事について少しでも幸せになる考え方ができるように心がけることです。

 このHPには、いくつかの幸せになる考え方や、幸せになる考え方のしかた、他にもいろんな(幸せになる/不幸にならない)考え方が書いてあります。そんな中から、『不幸になる考え方をやめる!』をまとめた本も出版されています。
 考え方を変えることの価値やその方法や難しさについても書きました。

 考え方を変えれば感情が(他にもいろいろ)変わるのです。

4.気分を変える
 感情は気分として残ります。いいことがあればいい気分で過ごせるし、悪いことがあれば悪い気分になってしまいます。
 悪い気分が残ってしまうから、その原因と思われる悪い事をつい想い出してまたイヤな感情になり、悪い考えをしてしまうとさらに感情が悪くなって、とてもコントロールできなくなってしまうのです。

 気分転換がうまくできれば悪い感情を早く断ち切ることができます。イヤな事を早く忘れるためにも、上手な気分転換が役に立つのだと思います。
 気分転換というのは、ある程度はできることです。いろんな気分転換法があります。自分の得意な気分転換法をいくつかもっていれば、気分よく生活するために役立つでしょう。

 気分転換を意図的に心がけていない人も多い気がします。
 気分が悪いままの自分をそのまま放っておかないほうがいいのです。
 気分がよくない時、イヤな事があった時には、「気分を変えよう」と考える習慣をもつことをおすすめします。

 でも、自分の悪い気分に気づけなければ、それもできません。
 「気分よく生活しよう」と、日頃から心がけでいる人でないと、自分の悪い気分に気づくことはなかなか難しいでしょう。
 「(現状がどうでも)ハオハオ。気分よく過ごせたらいいな。ではどうしたら?」のように考える習慣をつければ、だんだんと気分よく過ごせるようにもなれるでしょう。

 私は「ハオハオ?(気分はどう?)」と自分に問いかけるのがクセになっているので、自分の気分によく気づけます。
 気分がよければ「好!好!」、まぁまぁなら「好好」、よくなければ「ハオハオ、気分を変えよう。どうしたら?」と考えることで、いずれにしても少しは気分をアップできます。

 と、また「ハオハオ」になってしまいましたが、感情をコントロールするためには、「ハオハオ」を身につけるのがいちばんだと、私は実感しているのです。
 好みの問題もありますから、あくまでも“おすすめ”ということですが。

5.努力するか、しないか
 感情はある程度はコントロールできるようになれます。
 でも、すでに身についている習性がそんなに簡単に変えられるわけがありません。
 それなりの努力(心がけを続けること)が必要です。
 その努力を実際にするかしないかで、今後の幸不幸が大きく違ってくるのではないでしょうか。

 ここでは感情のコントロールとして、悪感情を抑えることを書いてきましたが、いい感情をふくらませることも感情をコントロールすることだと思います。
 またまた、「ハオハオ」になってしまいますが、
 「いいことは好!好! 悪いことはハオハオ」と考えられるようになると、いい感情はふくらませ、悪い感情は抑えられるようになれるのです。

 このページではずっと、感情は「ある程度」コントロールできると書いてきました。
 感情がなかなかコントロールできないこともあるし、100%悪感情を消し去ることもできません。
 少しでも気もちがラクになれたり、ある程度気分を落ちつかせたら、「それでよし」とし、ふつうに生活できればそれでいいのです。完璧主義は不幸の素です。

 感情をコントロールできるように努力するかしないかは自分しだい、その結果としてどういう気もちで暮らせるかも自分しだい、ということではないでしょうか。

   

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