悩みのヒント 仲直りしたい/友達とケンカをしてしまった


 友達とケンカをしてしまい、悩んでしまうことがあります。
 ケンカのあとに気まずい関係になってしまう場合もあります。時には、ケンカが原因で絶交になってしまうケースもあります。
 今週は、友達とケンカをしてしまったあとにどうしたらいいかについて考え直してみようと思います。

1.まず自分から、仲直りを提案する
 友達とケンカをしてしまったあとの気まずい関係がイヤなら、「まず自分から」ということが大事だと思います。

 自分から相手に仲直りを提案したり、自分の悪かった部分は相手に謝ったりすることです。相手が自分を避けている様子でも、自分から相手に歩み寄る気もちが大切だと思います。
 その際に大事なことは、相手を責めないことです。たとえ、相手に非があったとしても、今後も仲良くしていきたいのなら、相手を責めないほうがいいでしょう。
 自分から謝れば、相手も謝ってくれることが多いのではないでしょうか。相手が謝らなくても、仲直りをしたのなら謝罪を求めないほうがいいでしょう。

 仲直りの提案の方法は、直接会って話す以外にも、電話やメールや手紙という方法もあります。
 ケンカをした直後に、早めに仲直りを提案するのなら、電話やメールも有効だと思います。
 ただし、言い方や言葉遣いに気をつけないと、誤解や感情的な行き違いにつながる危険性もあります。メールや手紙では文章が手元に残るので、特に気をつけたほうがいいでしょう。

 「相手が原因」「相手が悪い」と思っても、関係を良くしたい相手なら、「まず自分から」働きかけて早期に関係を修復したほうが、気まずい関係の時間を続けるよりもいいのではないでしょうか。また、早いうちほど仲直りもしやすいものです。

 どうして自分から折れなくちゃいけないのか、謝らなくちゃいけないのかなどと、面子にこだわることにどれほどの価値があるのでしょうか。相手の気もちも思いやりつつ、うまく謝れる、うまく仲直りが提案できることのほうが人間として素敵だと思うのです。

 もし自分が大切にしたい関係なら、そのトラブルにこだわるよりもいい関係に戻れることを考え、「まず自分から」と相手に働きかけたほうがいいと思うのですが。

2.仲直りの提案を拒絶された時
 自分から仲直りを提案しても、相手に拒絶される場合もあります。
 そのような場合には、とりあえず「待つ」しかないでしょう。
 待つことで、冷却期間を置けば、自分の感情も相手の感情も少しはおさまるでしょう。
 自分の感情が落ちついてからよく考え、また相手と接したほうが、いい対応がしやすいでしょう。
 相手の一時の強い悪感情がおさまれば、仲直りもしやすくなるでしょう。

 冷却期間をどのぐらい置いたほうがいいのかは難しいところですが、その時々に自分で判断するしかないでしょう。
 あまり長く置くと、友達が他の人と親しくなるようなことも考えられます。
 ある程度待ったら、再び、自分から仲直りを提案すればいいでしょう。

 待つ時間は必要でしょうが、その間を悩み苦しみ続けるのは、自分のためによくありません。
 「待つ」という意識をもちつつ、「気分よく生活する」「今を大切にする」というような心がけができたら、と思います。

 ケンカで険悪な関係になった場合、最後の手段はちゃんと話し合うことだと思います。
 和解の話し合いをもって、互いのわだかまりを取り去ることができればいいのですが。
 二人では話し合いが難しそうな場合には、仲裁者を頼む方法も考えられます。

 仲直りをしたいという気もちが自分にあるのなら、そのための努力を続けることが大事なのではないでしょうか。

3.気まずい関係になった時
 ケンカをした直後に気まずさが残るのはしかたがないと思いますが、最後は時間が解決してくれるのではないでしょうか。気まずいからと言って、自分からつきあいを避けてしまえば、関係はさらに悪くなってしまいます。

 少しぐらい気まずくてもそれなりのつきあいを続けていけば、なるようになると考えたほうがラクなのではないでしょうか。そのためには、その事を考えないように(考えているのに気づいたらそこでストップ)することだと思います。

 もし大切にしたい関係なら、ケンカしたことを想い出して考えるより、これからの(いい)ことを考えたほうがいいでしょう。
 いっしょに愉しめること、相手を喜ばすこと、いい関係に戻れるようなことなどを考え、実践したり相手に提案できたりすればいいのですが。
 「人間関係を良くするために」を参考にしていただけたら、と思います。

 もし自分にとってどうでもいい関係なら、関係改善を努力することをしなくてもよく、それなりにつきあえばいいでしょう。気まずいことを感じる時があってもその場で(ハオハオと)済ませてしまえばそれだけでいいのです。

 過ぎた事をいつまでも考えるよりも、今後のどういう関係を望むかをはっきりさせ、そのためにはどうしたらいいかを考えるという姿勢が重要だと思います。

4.別れ
 話し合っても関係修復ができないこともあります。話し合いに応じてくれない場合もあります。そういう場合には、どうしたらいいのでしょうか?
 少し時間をおく、誰かに間に入ってもらって話をする、『チーズはどこへ消えた?』(スペンサー・ジョーンズ/扶桑社)の教訓のように、失ったチーズにしがみつかずに新しいチーズを探しにいく、・・・。
 いずれにしても、相手の心変わりを元に戻せないという現状を受け入れる(我慢する?)しかないのかもしれません。
 それは「相手の問題」と考えたほうがいいのではないでしょうか。

 冷めた言い方かもしれませんが、人間関係には変化も別れもつきものです。人は心変わりすることがあります。それを許せないという気もちはわかりますが、しかたがないのではないでしょうか。自分が心変わりすることもあると思うのです。

 親しい人との別れ、関係が悪化しての別れはつらいものですが、それはしかたがないものです。
 別れという現実を受け入れ、できれば幸せになる考え方ができたら、と思います。たとえば、大切な人の死恋人との別れのような。
 大きい別れのあと、すぐに立ち直ることは難しいと思いますが、いつまでも(失恋から)立ち直れないのは自分のためによくないと思います。

 自分のほうから人と距離を置く、別れるという場合もあると思います。
 そういう際には、誠意をもった別れ方をすることが大事なんじゃないかと思います。別れ方が未熟な人が相手を傷つけるのだと思います。
 逆の立場で考えると、ひどい別れ方をするような未熟な人のために、自分がいつまでもつらい思いをするのはもったいないのではないでしょうか。

 人間関係ではいろんなことがあります。
 ケンカをしてしまうこともあれば、それが原因で気まずくなってしまったり、関係が悪化して別れてしまうこともあります。
 その時にはつらい思うもするでしょうが、人生という長い目で見れば、「そういうこともある」と思えるようになれるのではないでしょうか。
 あまり悩み苦しまないように、少し心の力を抜いて考えることができたら、思います。

   

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