友達が他の人と親しくなった
自分の友達が他の人と親しくなったことで、悩んでしまう人がいます。寂しい気もちになり、あれこれと考えて苦しんでしまいます。
友達に怒りを感じたり、友達が親しくなった人に嫉妬や憎悪を感じてしまう人もいます。
「友達が他の人と親しくなった」という悩みについて考えてみることにします。
1.まず受け入れる
友達が他の人と親しくしたからといって、なぜそんなに悩んでしまうのでしょうか?
確かに、寂しいことだと思います。
でも、そのために自分の生活を愉しめなくなるほど苦しんでしまうようでは、自分にとってよくないのではないでしょうか。
あれこれと考えて悩んでしまうのは、感情がおさまらないからかもしれません。
寂しい気もちや、友達に対する不信感や苛立ちにつられて、ついそのことをあれこれと考えて、さらに気分が悪くなってしまうのではないでしょうか。
まずは受け入れることが大切だと思います。
「そういうこともある」という現実を受け入れる。
「こういう気もちになるのもしかたがない」と、自分の感情を受け入れる。
「(相手または自分のことを)悪く考えてしまうのも今は無理もない」と、自分の考えを受け入れる。
現実と自分の心(感情と考え)を受け入れることができれば、少しは気もちがラクになれるでしょう。
少しでも心を落ちつかせてから、今後のことを冷静に考えることができたら、と思います。
2.2人の問題?
友達が他の人と親しくなったのはなぜでしょうか?
その原因がはっきりしているのなら、対策を考えやすいでしょう。
自分とその友達との間でのケンカ、一方に他方が何か悪いことをしたなどの一時的なトラブルが原因と考えられるのなら、関係を修復するための対策はあると思います。
二人の関係がうまくいかない状態が続いていた場合には、それが原因かもしれません。
自分が二人の関係を良くしたいと思うのなら、そのための努力をしたほうがいいでしょう。でも、相手が他の人とつきあうようになって、関係を修復するのは難しくなったかもしれません。
自分が関係を良くする努力をするつもりがないのなら、「去る者は追わず」「このままでいい」と考えれば、もう悩み苦しむことはないのではないでしょうか。あとは、「寂しい」と感じた時に、どう対処するかでしょうか。
3.3人の問題?
2人の関係が悪化していなくても、相手にとって自分よりも魅力を感じる人が現れた時には、相手がそちらに行き、自分から離れていくことがあります。
このようなことは、友達関係でなくも、恋人や夫婦の場合でもあります。
それを「浮気」「心変わり」と言ったり、その関係を「三角関係」と言ったりします。
それが許されるか許されないかについては、いろいろな考えがあると思います。
法律上許されない(夫婦の場合)、道義上許されない、個人として許せないなどと考える人がいます。
一方、(心の問題は)しかたがない、恋愛にルールはない、束縛されたくないなどと考える人もいます。
また、頭ではわかっていても心はとめられないということもあると思います。実際にすごく魅力的な人が現れて接近してきたら、自分だってわからないのではないでしょうか。
「許せない」と思っても、現実にそういう人がいるのは事実です。自分がそういう目にあってしまうことはありえます。
「許さなくてもいい」と思います。でも、「こういうこともある」と現実は現実として受け入れたほうが、「許せない」と思っているよりは、ラクになれるのではないでしょうか。
もう一人の人に嫉妬してしまう人もいます。
嫉妬してしまうのはある程度はしかたがないと思います。でも、それを「憎む」ことに変えないほうがいいと思います。
怒りや嫉妬や憎悪の感情に駆られて悪いことをしないように、気をつけたほうがいいでしょう。
そのためにも、少しでも心を落ちつけて考えることが大切だと思います。
4.相手の問題
相手の行動は「相手の問題」です。
つきあいを選ぶ権利は互いにあります。ということは、相手にもあるということです。もちろん、自分にもあります。
人づきあいは一方の意思だけではできません。相手にその気がない以上、つきあいを続けることはできません。
自分の思うようにならないことは、つらいかもしれませんが、しかたがありません。
相手の心変わりに腹が立つかもしれませんが、しかたがありません。
「相手の問題」と考えて、相手のことは放っておいて、自分の心を鎮めることを考えたほうがいいのではないでしょうか。
「相手の問題」ですから、自分を責めることなんてありません。
今はただ、そういう現実と自分の心を受け入れるように心がけましょう。
できるだけ相手のことは考えないように心がけましょう。「考えてもしかたないことを考えてしまう」を参考にしてください。
自分の生活を愉しむことを心がけましょう。これをいい機会に、幸せに暮らせるように努力してみるのもいいのではないでしょうか。
今、多少寂しいのはしかたがありません。やがて時が解決してくれます。
それまでは、「自分の生活を愉しむ」という「自分の問題」に取り組んでみてはどうでしょうか。