悩みのヒント スポーツの悪い結果が、生活に悪影響


 ひいきのスポーツチーム/選手が負けるとがっかりしてしまい、生活に悪影響を与えてしまうという人がいます。
 不機嫌になったり、ちょっとしたことで人にあたってしまったり、気もちが沈んでしまったりしてしまいます。中には、翌日の仕事にまで悪い影響を及ぼしてしまうという人もいます。
 今週は、「スポーツの悪い結果が、生活に悪影響」という問題について考えてみることにします。

1.ちょっとぐらいはしかたがない
 スポーツ観戦を楽しめるのはいいことだと思います。スポーツの経過や結果に一喜一憂できるのがいいのでしょう。特定のチームや選手を応援することで、さらに身近に感じられます。
 当然、勝てばうれしいし、負ければ残念で悔しかったりがっかりしてしまうのもしかたがないでしょう。
 ぜんぜん感動しない人に比べたら、人間らしくていいとも言えるでしょう。

 人間ですから、「ちょっとぐらいはしかたがない」のではないでしょうか。
 そんなに完璧に自己コントロールできなくても、自分を責めないほうがいいでしょう。自分を責めることは、余計に生活に悪影響を与えてしまうのではないでしょうか。

 ちょっとぐらい悪影響があっても、「(ハオハオ、)まぁいいか」と思えるようになったほうがいいと思います。

 と言っても、あまりひどいのはやはりよくありませんから、スポーツの悪い結果が自分の生活に悪影響を与えないようにうまく心がけることができたら、と思います。

2.気分をコントロールする
 イヤな事があったりして気分が悪くなった時には、意図的に気分転換を心がけることが大事です。
 気分転換の方法はいろいろあります。
 気分が悪い原因がわかっているのなら、「こういう時にはこの気分転換法がいい」と言えるようなものをもてるといいでしょう。そのためには、いろんな方法を試しながら自分なりに工夫してみるといいでしょう。

 気分をコントロールするために、もう一つ重要なことは、イヤな事をできるだけ思い出さないように心がけることです。せっかく気分転換をしても、思い出して考えてしまうと、また気分が悪くなってしまいます。
 まずは、「自分にはそういうクセがある」とはっきりと自覚してはどうでしょうか。そうすれば、思い出してしまった時に「あ、また(このクセ)だ」のように気づきやすくなります。「クセだからしかたがない。まぁいいか。こんなことを考えるより、何かいいことを考えよう」のように、考えを切り替えることができたら、それでいいのです。
 また、「考えてもしかたないとを考えてしまう」も参考にしていただければ、と思います。

 このような心がけによって、「気分や感情はある程度コントロールできる」と思えるようになることが大事だと思います。
 「自分は気分を(完全に)コントロールできない」と思うか、「気分はある程度コントロールできる」と思えるかでは、大きな違いです。
 気分をコントロールするコツは、ある程度悪い気分がおさまったら「それでよし」とすることです。完璧主義は余計に気分をコントロールできない元になると思います。

3.悔しさをバネにする
 気分をコントロールしようと思っても、ある程度悪い気分が残ってしまうのはしかたがありません。
 「悔しい」のような感情は、特に残りやすい人が多いと思います。
 そんな時に、いちばんいいのは、「悔しさをバネにする」ことです。

 「悔しさをバネに」と、何かいいことをすればいいのです。
 自分の夢や目標に向かって努力してもいいし、仕事や家事などに集中するのもいいでしょう。
 「悔しくて、仕事がおろそかになる」ではなく、「悔しさをバネに、仕事を頑張ろう」と考えられるようになればいいのです。この感覚は、試してみれば意外に容易にできる人が多いと思います。

 もし、ひいきの(チームの)選手が、負けて落ちこんだりだらだらやっていたら、ファン/サポーターとしてはどうでしょうか?
 「落ち込んでいるヒマがあったら練習しろ」「だらだらやらないで、もっと一生懸命にやれ」と叱咤激励するのではないでしょうか。
 それと同じことが自分にも言えるのではないでしょうか。

 「悔しさをバネに」自分にとっていいことに打ち込めれば、何もなかったよりもいいことになります。そういうことができる自分は成長できたんじゃないかと思えます。
 「悔しさをバネに頑張る」というやり方を身につけることができたら、と思います。

4.今を大切に
 スポーツ観戦は、生活の中の一つの楽しみとして、いいことです。
 でも、それが生活に悪影響を与えてしまうのはよくありません。ましてや、仕事や人間関係などの重要なことへの悪影響は避けたほうがいいでしょう。

 生活に悪影響を与えないためにも、気分よく生活するためにも、「今を大切にする」という意識が必要なのではないでしょうか。
 生活の中ですること一つ一つを、愉しんで、または集中してやる工夫と努力をしたほうがいいのではないでしょうか。

 スポーツ観戦を含めた生活の中の一つ一つの価値を再認識して、スポーツ観戦をする時には大いに楽しみ、仕事をする時には集中し、人といっしょの時にはいい関係を愉しむというような意識をもって生活できたら、と思います。

 と言っても、人間ですから気分に左右されることが多少あるのはしかたがありません。そういうことがあっても、ちょっと力を抜いて、「まぁいいか」と考えられることも重要なのではないでしょうか。

   

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